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台湾で日本流ECを成功させるためにできること、するべきこと:【連載】単品通販、海を渡る 前編(1/2 ページ)
EC事業を営む企業が海外進出を考えるとき、ファーストステップとなることが多い台湾。他の国や地域と比較した際の“地の利”、そして台湾でビジネスを円滑に進めるポイントについて解説する。
日系企業にとって、台湾はビジネスを展開しやすい環境であるといわれます。「インバウンド」「越境EC」といったキーワードがメディアに踊ることも多くなりましたが、そのファーストステップとしても台湾は最有力の選択肢といえるでしょう。特にEC関連サービスにとって、台湾は本当に有望な市場といえます。そこで今回、ビジネスの視点から見た台湾の魅力と台湾進出に成功するためのポイントについて、前後編に分けて説明したいと思います(後編はこちらから)。
台湾で成功するためにやってきた3つのこと
まず、少しだけ自己紹介をさせてください。私、松尾の所属するマイクロアドは2008年、中国に初の海外拠点を設立して以来、中華圏、東南アジア圏に12カ国21拠点の立ち上げています。2015年には全社の売り上げに占める海外比率を当初計画の2年前倒しで達成するなど、デジタルマーケティング業界の中でも積極的に海外市場へ進出してきました。私自身は2013年にマイクロアドの台湾支社である「台湾微告(※)」を設立し、代表として日本のEC事業社の台湾進出において、物流や現地サポートの構築などに従事しています。
※「微告(ウェー・ゴアウ)」はMicroAdのこと。
台湾を拠点にして3年、ここまで順調に成長できてきた要因は主に3つあると考えます。
- 台湾という“地の利”
- 人材の定着
- 成長産業である「通販」に特化したこと
以下、順に説明します。
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