電通、デジタルマーケティング専業新会社を7月に設立へ:電通イーマーケティングワン、ネクステッジ電通も合流
電通は、2016年7月1日付でデジタルマーケティング専門の新会社「電通デジタル」を設立すると発表した。
電通、デジタルマーケティング専門の新会社「電通デジタル」を2016年7月1日に設立すると発表した。
企業において、デジタルテクノロジーを活用したマーケティングプロセスの最適化への取り組みが進み、わが国の広告支出においては、インターネットメディアがテレビに次ぐ広告メディアへと成長している。さらに、ITコンサルやビッグデータ分析、Eコマース支援など、広告市場には含まれないデジタルマーケティング関連市場が大きく拡大している。
こうした状況を踏まえ、新会社は電通グループ各社と連携しながら、既存の広告市場はもちろんのこと、拡大中のデジタルマーケティング市場における需要の取り込みを加速させるという。具体的には、新会社はデジタルマーケティングに関する各種「コンサルティング」「開発・実装」「運用・実行支援」の機能を持ち、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション支援、見込み客の発見と顧客獲得からCRMまでのカスタマージャーニーにおける統合ソリューションの提供、ならびにそれらを支えるプラットフォームの構築支援を行ってく。
また、最先端のケイパビリティーを保有するための投資活動や技術開発に加え、デジタルマーケティング専門人材の獲得と育成を加速する。
なお、新会社には、本社内組織である「デジタルマーケティングセンター」、顧客企業の“デジタル時代の新しい売り方”のプランニングとビジネスモデルの構築を支援してきた電通イーマーケティングワンと、デジタルパフォーマンスマーケティング領域を中心に顧客企業の事業拡大を支援してきたネクステッジ電通も合流する。
新会社が提供する主なサービスとしては次のようなものを想定しているという。
- 新会社が提供する主なサービス
- デジタルトランスフォーメーション関連サービス
- マーケティングプロセス革新
- マーケティングエコシステム構築
- マーケティングROI向上
- エクスペリエンスデザイン
- カスタマージャーニー関連サービス
- マーケティングオートメーション
- ウェブインテグレーション
- パフォーマンスマーケティング
- デジタル広告運用
- ダイレクトマーケティング
- ソーシャルメディアマーケティング
- コンテンツマーケティング
- モバイル/アプリマーケティング
- CRMソリューション
- ECソリューション
- テクノロジーとデータ関連サービス
- データプラットフォーム/マーケティングプラットフォーム構築
- マーケティングテクノロジー/AI/IoT関連サービス
- デジタルトランスフォーメーション関連サービス
新会社の従業員数は600人になる予定。代表取締役CEOには電通執行役員の大山俊哉氏が、代表取締役社長COOには電通デジタルマーケティングセンターの丸岡吉人氏が就任する。
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