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(前編)「合うサイズがない」問題を解決する、ABCマート的オムニチャネル戦略【連載】オムニチャネルマーケティングに挑む

iPadを利用した靴の取り寄せサービス「iChock(アイチョック)」を展開するエービーシー・マート(ABCマート)。通販の仕組みを実店舗に取り入れたユニークな試みを取り入れたいきさつとその成果について聞いた。

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1990年代後半から店舗在庫の管理を一元化

小川 ABCマートで実践している「オムニチャネル」について探っていきたいと思います。早い時期からいろいろと取り組まれているイメージがありますが、これまでの変遷から伺えますか。


エービーシー・マート 取締役 経営企画室長兼システムEC部長 小島 穣(こじま じょう)氏

小島 ECサイトを始めたのは約8年前です。当時は全国展開ではなかったため、出店していない地域のお客さまにも商品を届けるための手段として始めました。

 いざスタートして地域別の売り上げを見てみると、1位が東京、2位が神奈川で、実店舗の売上分布と変わらないということが分かり、とても驚きました。後から思えば当たり前の話ですが、そもそもABCマートを知らない方はABCマートの通販を使わないということです。いつもABCマートの実店舗で買われる方が通販でも買われていて、その結果、地域分布も売れ筋商品も実店舗と同じになっていったのです。

小川 ECを始めた当初から今現在に至るまで、ずっと同じ状況ですか。

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