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ミクシィマーケティング、DSP「Vantage」PC版の提供を開始:mixiのデータを活用
ミクシィマーケティングは10月7日、オンライン広告取引プラットフォーム(DSP:Demand Side Platform)「Vantage(ヴァンテージ)」PC版の正式販売を開始したことを発表した。
Vantageは、ソーシャルメディア「mixi」のユーザー属性や趣味嗜好データなどを活用したターゲティングを実現し、その情報を基にさまざまなメディアへの広告配信が行えるDSP。広告主のプロモーションに適したメディアに広告を配信するため、配信ロジックを自動分析/自動学習し、広告効果の最大化を支援するという。なお、このmixiのユーザーデータで個人情報が特定されることはなく、ターゲティング配信を希望しないユーザーはオプトアウトを選択することもできる。
接続先のSSP(Supply Side Platform)は、プラットフォーム・ワンが提供する「YIELD ONE(イールドワン)」。YIELD ONEは、DSPやアドネットワークのリアルタイム最適化、掲載可否の一括管理、一元化された収益管理レポート等の機能などを提供するSSP。YIELD ONEとの接続により、広告主のデジタル広告戦略を支援していく。
なおVantageについては、今年7月からスマートフォン版の提供を開始しており、すでに多数のプロモーション実績がある。今回のPC版の提供により、スマートフォンとPCというマルチスクリーンのプロモーションを支援する方針だ。さらにミクシィマーケティングは、接続先SSPのさらなる拡大を目指し、より多くのメディアへの広告配信を実現していく。
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