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第12回 経営に響くデジタルメディアの実績報告、その書き方:【連載】海外事例に学ぶマーケティングイノベーション(1/2 ページ)
デジタルメディアの活用はマーケティング戦略にどのような影響を及ぼしているのだろうか? 例えば、Facebookでの「いいね!」や「ファン」「シェア」の獲得は、売り上げにどのような貢献をしているのだろうか?
「第11回 サイレント・マジョリティの覚醒――口コミ効果最大化のために」は、ソーシャルメディア(口コミ喚起)の重要性についてお話しした。詳しくは前回をご覧いただきたいが、総括すると、デジタルメディア、特にソーシャルメディアの浸透により、広告宣伝活動におけるマーケターの役割は「情報を加工して市場に流すこと」から、「製品/サービス/ブランドに関わる消費者の好意的な意見(改善を求める意見も)を、より多くのお客さまに発言を促すこと」に変化し、それがマーケティングを成功させる上で重要な要因になると述べた。
しかし、Facebookなどのソーシャルメディアで、ファン数、いいいね!数、シェア数を稼ぐことが、必ずしもコミュニケーションの成功ではない。リーチに対する費用対効果という観点では正しいが、質という観点では今一度丁寧に考察する余地があるだろう。
デジタルメディアでの実績値の増加を評価する半面、売り上げ、ビジネスへの貢献について疑問視する経営者も多い。
今回は、Facebookでの「いいね!」や「ファン」「シェア」の獲得が売り上げに直接貢献しているかどうかを経営層にどう報告すればいいかについて考察する。
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