米Oracle、「Oracle Retail Allocation」の新バージョンをリリース:小売業の売り上げ/利益を向上
米Oracleは現地時間8月7日、ビジネス・インテリジェンス機能を組み込んだ「Oracle Retail Allocation」の新バージョンを発表した。
新しいOracle Retail Allocationは、小売業者に対し、売り上げ実績や計画に基づいたリアルタイムな在庫情報を見ながら各地域/店舗に必要な商品を最適な組み合わせで供給することを支援する。これにより、カスタマーエクスペリエンスの向上と直接販売用の在庫の最適化を実現するという。
新機能としては、複数のデータソースからの情報を分析し、より優れたインサイトを実現するビジネス・インテリジェンス機能を搭載。また在庫回転の迅速化と利益の保護に向け、商品全体のライフサイクルと最適なアロケーションを考慮したレポートをダッシュボード上に表示する。さらにOracle Retail Allocation13.3に最新のJavaインターフェイスを搭載することで、SKUナンバーや製品名だけでなく、商品イメージ画像も扱えるようにした。また店舗への商品アロケーション全体を可視化/制御しながら、業務プロセスを加速していく。
またロールベースのダッシュボードでは、それぞれの役職に応じて、その日の重要な仕事や迅速性が求められる作業を提示。これにより、店舗内での作業や仕事の迅速化を実現する。
本製品によるアロケーション・ソリューションは、Oracle Retail Merchandising SystemやOracle Retail Assortment Planning and Size Profile Optimizationなどほかの小売業向けソリューション「Oracle Retail」と幅広く統合することで、主要なビジネス部門全体にわたり情報の可視化/共有を促進し、より流動的で効率的なマーチャンダイジングやサプライチェーン、マーケティング、在庫管理を実現していくという。
※本記事は米Oracle Corporationのプレスリリースを基にした記事です。日本での製品リリースについては日本法人にお問い合わせ下さい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- モノを買わない消費者のためのマーケティングストーリー
野村総合研究所がいくつかのアンケート調査を分析した結果、モノを買わなくなった日本の消費者の意識が浮かび上がってきた。なぜ、日本人はモノを買わなくなったのだろうか? - マーケティングの正解は「既存顧客への利益還元」か「新規顧客獲得」なのか?
今年7月23日にMIT Sloan Management Reviewに掲載された論文 “Should You Punish or Reward Current Customers?”(「既存顧客をぞんざいに扱うか、それとも報いるべきか?」)では、この問題に対する考察が載っている。 - 米国と日本、モバイルショッピングの売り上げ高増大
IBM小売指標(IBM Retail Index)によると、今年のオンライン小売の売り上げ高は2012年第2四半期と比べ15%アップしたという。一方、日本国内はどうだろう。 - 集客から囲い込みへ、ECサイトの戦略に変化
数年前と比べて、ECサイトでは最終的なコンバージョンまでも視野に入れた総合的なサイト集客の効率化がより重視される傾向にあるという。