アジア圏10代女子向けマーケティング支援分野で電通とツインプラネットが協業:「電通ギャルラボ」
今後成長していくアジア圏の中で、購買力の強い10代女子の関心をいかに捉えるかが、マーケティング活動に大きな影響を及ぼすという。
電通は7月19日、カルチャーブランディング事業を手掛けるTwin Planet(以下ツインプラネット)と協業し、共にアジアにおける日系企業の女子向けマーケティング支援活動を進めていく協業体制を発表した。電通は2010年3月より、女子向けの調査や商品/サービス開発、販売促進支援を行う社内横断プランニングチーム「電通ギャルラボ」を組織し、今年4月にはそのノウハウをアジア市場でも展開する「DENTSU GAL LABO ASIA(電通ギャルラボアジア)」を創設した。これにより、アジア圏の電通グループ各社と連携しながら、シンガポールやタイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピン、中国、台湾、ミャンマー9カ国における10〜20代女性のライフスタイルや消費動向、価値観を調査するとともに、日本初の「カワイイ」文化への関心度も測定している。
またツインプラネットは、日本初カルチャーに関する調査やプロモーション、コンテンツや商品開発を手掛けるとともに、鈴木奈々やてんちむなどの10代女子に影響力があるモデルも多数所属している。特に10代女子層へ発信する力を持ったカリスマ女子のネットワーク化に強く、国内のみならずアジアでもこうした“伝道師”を通じて「カワイイ」文化を広めている。その取り組みの中でも、同社がプロデュースしているカルチャーエンターテインメントショー「MARBLE COLLECTION」の功績は大きい。今後成長していくアジア圏の中で、購買力の強い10代女子の関心をいかに捉えるかが、マーケティング活動に大きな影響を及ぼすという。
こうしたビジネス環境の中で、電通とツインプラネットは、それぞれの強みを生かしてアジア圏の女子向けマーケティング活動支援を行う「ASIA KAWAII WAY(アジア・カワイイ・ウェイ)」を展開していく。電通ギャルラボアジアが持つ各国女子のインサイト情報と、ツインプラネットが抱える伝道師を連携させ、美容やファッションや音楽業界の日系企業を対象に、
- アジア各国の10代女子向けマーケティングに関するコンサルティング
- コンテンツや商品の開発支援
- 店舗開発やWeb構築
- メディアやブログを通じた情報発信支援
- 商品プレイスメントやサンプリング
- テストマーケティング
の6つの柱でマーケティング支援を行っていくという。
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