ゲーミフィケーションで顧客のエンゲージメントを向上させる:優れた10の事例
ポイントやメダル/バッジの付与、レベル付けといったゲーム性をビジネスに応用した優れたゲーミフィケーション事例を紹介しよう。
数年前より、ビジネス戦略の1つとして「ゲーミフィケーション」という言葉が聞かれるようになった。今年2月に出版された『Business Gamification For Dummies』によると、「ゲーミフィケーションとは、カスタマーロイヤリティやエンゲージメント、リテンション向上のためゲームの原則を応用し、Web上の顧客の行動を促進させる新しいビジネス戦略」と定義している。「ゲームの原則」とは、いわば「楽しみながら目的を達成していくプロセス」のこと。RPGでレベルがアップしていくようなゲーム性を、ビジネスに応用するのがゲーミフィケーションで、具体的なやり方としてはポイントやメダル/バッジの付与、レベル付けといった手法が挙げられる。
Enterprise Apps Todayに7月1日に掲載された記事“10 Great Gamified Sites and Apps”(「10の優れたゲーミフィケーションサイトとアプリ」)では、ゲーミフィケーションを自社の人事システムや顧客コミュニティの中に取り入れようという動きを紹介している。例えばコンサルティングを手掛けるデロイトでは「2015年までに自社のビジネスプロセスの25%にゲーミフィケーションの手法を組み込むとしている」とし、SAPもSAP Community Networkの中にゲーミフィケーションを適用しているという。この記事では、前出の書籍『Business Gamification For Dummies』の執筆者の1人であるクリス・ダガン氏が、タイトルどおり優れた10のゲーミフィケーション事例を挙げているので以下に紹介しよう。
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