ビジュアルコンテンツ戦略に有効なPinterest ――最も乗り遅れている業界はどこだ?:電子機器ブランドが先行
画像共有に特化したソーシャルメディアとして、特に女性に人気の「Pinterest」。国内では楽天やローソンなどが先行し、商品認知度向上に向けたPinterestの活用を進めている。
このPinterestのマーケティングにおける有効性について調査した結果が、先ごろSearch Engine Watchの記事“Pinterst Fail:70% of Brand Engagement is Generated by Users [Study]”(「Pinterest戦略の欠乏:ブランドエンゲージメントの70%はユーザー主導によるもの[調査結果]」)に掲載された。
本文のまとめに入る前に、まずPinterestについて簡単に説明しておこう。Pinterestは、「ピンボード」という専用のページを利用し、画像や動画ファイルなどのアップロードや、ファイルの保管/管理を行える。コルクボードに写真をピンで止めるように、自分のボードに好きな写真や動画をPinしていくという使い勝手の良さや、友だちがPinした写真/動画を自分のページにRepin(リピン:Facebookにおける「シェア」のような機能)し、オリジナルの画像コレクションを作っていくアーティスティックな機能が受けているという。例えばある家具ブランドが、自社製品の写真をPinし、その写真を見て気に入ったユーザーがRepinして自分のコレクションに加えることで、商品が拡散していくわけだ。
さて、今回のPinterestの利用調査は、総計1000万におよぶPinterestのPin、コメント、「いいね!」と120ブランドを対象に実施された。その結果、中でも「ファッション小売」と「自動車」の2つの業界において、Pinterest活用が不十分であると判明したという。
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