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WordPressでマーケティング効果が高いサイトを構築しよう――WordPress初級者が知っておくべき5つのコツSEO対策

今や、ブログシステムというよりも、CMSプラットフォームとして進化し続けているWordPress。企業サイトや、メディアサイトの構築基盤として活用しているケースも多いだろう。2012年9月に米国で発表された調査結果によると、Webサイトの6分の1がWordPressを利用しているという。無料で利用できるというメリットも大きいが、プラグインやテンプレートが豊富であることも、広く受け入れられる理由だろう。

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 WordPressは、単にコンテンツを投稿するだけなら、極端にいえば自社Webサーバにパッケージをインストールするだけで即利用できる。レンタルサーバ業者の中には、WordPressインストール済みのサーバを提供しているところもある。だがSEOのことを考えるのならば、WordPressをそのまま利用するのではなく、若干のカスタマイズが必要になる。Search Engine Watchに掲載されている“5 Basic Tips to Improve WordPress for SEO and the User Experience”(「SEOとユーザーエクスペリエンス向上を実現するWordPressの5つの基本」)中から、マーケティング効果を上げるサイトをWordPressで構築するコツを紹介しよう。

 なお、この記事で述べられている事項は、市販のWordPress解説書にも掲載されている。具体的な手順が分からなければ、解説書で確認しておこう。

1.デフォルトで備わっている余分なページや設定を削除する

 WordPressには、あらかじめサンプル用のページが備わっている。サイトリリース前に、レイアウトや字体を確認するためにこれらのサンプルを利用するのはいいが、リリース後は不要なので削除しておこう。コンテンツデータベースを常に整理しておくためだ。

 それと同時に、デフォルトで設定されているコンテンツのカテゴリー「未分類」も、忘れず削除(修正)すること。カテゴリーは、コンテンツ内容を表す重要な項目だ。未分類という曖昧なカテゴリーを作らず、分かりやすいカテゴリーを設定し、コンテンツをきちんと仕分けしておこう。これらはSEOというより、ユーザーエクスペリエンス向上のために必要な施策だ。

2.パーマリンクを設定する

 WordPressで新しい記事を投稿すると、デフォルトではページid番号が振られたURLが生成される。例えば「http://www.xxx.com/?p=1」といった具合だ。分かりにくくて覚えにくい上、検索エンジンのサイトインデックス作成から漏れるというリスクがある。これはWordPress管理者画面で変更できるので、分かりやすいURL(パーマリンク)を付与しよう。カテゴリーが最適化されていれば、「/カテゴリー名/記事名」(例:「/about/access」など)と変更するのがベストだ。

3.更新サービスを追加する

 新しい追加ページや、投稿したばかりのコンテンツは、検索エンジンでインデックス作成されるまで時間がかかる。検索サイトに載らないということは、オーガニック検索でヒットするチャンスがその分失われるということだ。そこで、WordPressに付属している更新サービスのうち、下記4つのリストが有効になっているかをチェックしておこう。

http://blogsearch.google.com/ping/RPC2

http://rpc.pingomatic.com/

http://rpc.technorati.com/rpc/ping

http://www.feedburner.com/fb/a/pingSubmit?bloglink=http%3A%2F%2www.domain.com/


4.トップページを「投稿ページ」にするか「固定ページ」にするべきか?

 「投稿ページ」とは、ブログの投稿記事のように時系列で表示されるページのこと。新しいコンテンツが投稿されたら、そのたびに更新される。対する「固定ページ」とは、企業サイトのトップページのように、固定されたページだ。例えば個人ブログならば、トップページに常に最新の投稿記事が表示されるが、企業サイトでトップページが日々変わることはほとんどない。

 なぜ投稿ページ/固定ページという2つの概念のWebページが存在するのか。それはWordPressは、ブログシステムが進化したCMSだからだ。普通の企業サイトであれば、トップページが全部差し替わる投稿ページ形式ではなく、固定ページを利用する方が望ましい。また、グローバルメニューに表示する「会社概要」「事業紹介」「製品紹介」などは、固定ページにすることが多い。会社コラムやニュースなどのコンテンツであれば、ブログのような投稿ページで常に新しい情報を掲載するのもいいだろう。ページの属性は、管理者画面から設定できる。

5.メディア設定をカスタマイズする

 「メディア」とは、写真や画像、動画、音声などテキスト以外のコンテンツ形態を指す。記事では、画像サムネイルのサイズについて、「サムネイル・中・大」という3つの選択肢から、最適と思われる大きさを設定するように勧めている。

 サムネイルは、サイト表示のパフォーマンスを維持するために有効であり、これはカスタマーエクスペリエンスにも深く関わる。ただし元画像のサイズによっては、不正確にトリミングされるといった不具合が生じる場合もあるので、最適な大きさを選ぶようにしよう。サイト内のサムネイルを一括変更するプラグイン「Viper007Bond」などを利用するのも良い。

Google Analyticsを使おう

 せっかくサイトを開設したのであれば、コンテンツの有用性や、SEOの効果を計ってマーケティングに役立てたい。そこで必要になるのが、アクセス解析ツールだ。

 WordPressには、専用のGoogle Analyticsプラグインが備わっており、これを利用すればWordPressに動的にトラッキングコードを埋め込むことができる。これにより、管理者画面から、サイト訪問者数や平均滞留時間、どのページがどれだけ訪問されたかが把握できるのだ。また検索エンジンからの訪問者率や新規訪問者数、ユーザーの動きをトラッキングすることができ、こうした結果から、サイト内の各コンテンツの有用性評価や、またはリンクエラーなどのミス発見が容易に行える。

 ちなみに記事には出ていないが、WordPressにはほかにも「WassUp」などのアクセス解析用プラグインが装備されている。ただGoogle Analyticsは、Googleサーバと接続し、Google側で解析を行うので、自社のWebサーバに負荷がかからないというメリットがある。またGoogle Analyticsについては、WordPress同様、解説書が出版されているので、参考にするのもいいだろう。

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