モバイルSEOを考えるなら、レスポンシブWebデザインは外せない:レスポンシブWebデザイン
Webデザインや検索マーケティングを手掛けるLeverage Digital Media社の設立者であり、同社CEOのジェイ・テイラー氏は3月12日、「Search Engine Watch」の中で“3 Reasons Why Responsive Web Design is the Best Option For Your Mobile SEO Strategy”(「モバイルSEO戦略において、レスポンシブWebデザインが最適なオプションである3つの理由」)と題するコラムを発表した。
3月22日現在、同コラムのアクセス数、Facebookの「いいね!」件数(628件)が最も高く、人気記事となっている。スマートフォンが世の中を席巻している今、モバイルSEOの最適化が喫緊の課題となっているのだろう。
さて本コラムでは、タイトルどおり、モバイルSEOのためにレスポンシブWebデザインが最適である理由を3つ挙げている。
レスポンシブWebデザインとは、一般のPC(デスクトップ/ノート)、スマートフォン、タブレットなど、画面サイズが異なるさまざまなデバイスに対し、最適化したWebデザインを単一のコードで表現する手法のこと。PCで見ると普通の大きさのWebサイトも、スマートフォンの小さい画面で見た時には、目的のリンクやボタンにたどり着くまでに画面を何度もスクロールしなくてはならないなど、使い勝手が悪くなる。
こうした事態を避けるために、多くの企業では「PC用」「スマートフォン用」と別々のHTMLファイルを用意し、アクセスしてきたデバイスによって自動的に表示を振り分けるスクリプトを作っている。
レスポンシブWebデザインの場合、CSSを利用してデバイスのスクリーンサイズに合わせたレイアウトを実現する。表示するHTMLファイル自体は変えず、CSSを切り替えてレイアウト幅を調整するので、デバイスをまたがってサイトの統一感も得られるし、デバイスごとに複数のHTMLファイルを管理する手間が省ける。
テイラー氏は「レスポンシブWebデザインか、それとも別のモバイル用Webサイトを開発するかは、ビジネス目的などによってメリット/デメリット双方ある」という見解を持ちつつ、「それでもSEOという側面から言うならば、レスポンシブWebデザインはモバイルSEOにとって最適なオプションになる」と断言している。その理由は以下のとおりだ。
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