「スマートフォン」「ソーシャルメディア」「O2O」がEC運営者の関心事項、ワークスアプリケーションズ調査:EC/通販 市場調査
ワークスアプリケーションズは2月5日、EC/通販運営企業担当者のECサイトリニューアルに関する意識調査の結果を発表した。
ワークスアプリケーションズは2012年12月、大手企業ECサイトや通販運営者81人に対してECに関する意識調査を行った。「最も興味のある/情報収集中のトピック」という設問には、「ECサイトにおけるスマートフォン/タブレット対応」(回答数40)に最も回答が集まった。多くのECはスマートフォンへの対応が不十分であると考えていることがうかがえる。次点は「ソーシャルメディア(SNS)を活用したプロモーション」(回答数33)だった。いわゆる「ソーシャルコマース」は、まだECの世界に登場したばかりで実例が少ない。ワークスアプリケーションズでは「ソーシャルコマース構築に関して情報収集をするケースが増えてきている」とコメントしている。
他の回答結果では「O2O連携」(回答数29)、「顧客データの分析」(回答数27)、「リピート率の向上」(回答数25)、「他社との差別化」(回答数19)などが続いた。ECのプロモーション関連の項目では、「SEO対策」(回答数25)に関心を持つ企業が多く、「リスティング広告」(回答数11)、「アフィリエイト広告」(回答数13)、「バナー広告」(回答数7)などの広告には、関心を持つ企業が少なかった。
「ECシステムの課題」に関する設問では、「システム構築コストの増大」(回答数12)、「システムの陳腐化」(回答数11)、「システムのブラックボックス化」(回答数8)、「ECサイトのセキュリティの脆弱性」(回答数8)、「システム規模があわない」(回答数4)という回答数だった。
「EC事業に着手した理由」という設問で最も多かった回答は、「ECサイトの売上拡大」(回答数38)、「ECサイトによる顧客ニーズの開拓」(回答数20)、「本業に対する補完としてのECサイト」(回答数18)、「ECサイトによるマーケティング」(回答数15)という結果だった。ECサイト内の調査やECサイト内で獲得できた会員プロファイルを使った取り組みなどマーケティング施策を内製化している傾向がうかがえる。そのほか、「ECサイトを通じた顧客満足度向上」(回答数12)、「ECサイトによるカスタマーサポート機能」(回答数4)などの回答が続いた。
「ECサイト運営を開始してからの年数」という設問に対しては、「サイト運営 5年未満」(63.4%)、「ECサイト運営 5年〜10年」(29.3%)、「ECサイト運営 10年以上」(7.3%)という結果だった。また、「ECサイトリニューアルからの年数」という設問では、「1年未満」(48.8%)、「1年〜3年」(26.8%)、「3年〜5年」(19.5%)、「5年以上」(4.9%)と続き、ECサイトのリニューアルを行っていない企業はわずかだった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- リッチコンテンツ・マーケティング情報局:販促? ブランディング? 目的によって情報を出し分けよう! メルセデス・ベンツ、日本とイギリスの事例から見る動画活用
昨今、動画を活用したプロモーションは、ただ配信するだけではなく、多様な表現方法で見せる事例が少なくありません。しかしその反面、ただ面白い仕掛けをするだけで、ユーザーの興味を引けるわけではないのです。重要なのは、「販促なのか」「ブランディングなのか」、動画を見せる目的に合わせて情報の出し方を変えることです。今回は、同時期/同じ製品にもかかわらず、国によって全く違うプロモーションを行なったメルセデス・ベンツの最新動画事例から、動画プロモーションのポイントをご紹介します。 - ブランド想起:ソーシャルメディアを使っていて想起するブランドは「ローソン」、gooリサーチ/ループス調査
gooリサーチとループス・コミュニケーションズは1月30日、 「企業のソーシャルメディア活用想起」に関する共同調査の結果を発表した。ソーシャルメディア全体では「ローソン」、Facebookでは「スターバックス」、Twitterでは「NHK」、LINEでは「KFC」が多く想起された。 - 人気調査データをランキングで紹介:男性がプレゼントで欲しいのは「愛」26.2%〜調査データランキング〜
「調査のチカラ」で人気がある調査データを紹介します。「ビール好きが選ぶ『今最も好きな缶ビール銘柄』ランキング」や「2011年度の通販市場規模」がランクインしました。 - モバイル利用動向調査:企業からスマートフォンに届いたメールをチェックする人は69.3%
D2Cは1月30日、モバイル利用動向を調査した結果を発表した。「スマートフォンでの購買行動」「店舗内でのスマートフォン利用調査」などをレポートしている。 - メディア接触の潮流:10代が最も利用するネット接続媒体はスマートフォン
アサツー ディ・ケイ(ADK)は1月29日、消費者のメディア接触傾向や意識/評価の推移をまとめた調査結果を発表した。