ソーシャルメディアの口コミを分析した調査が浮上〜調査データランキング〜:人気調査データをランキングで紹介
「調査のチカラ」で人気がある調査データを紹介します。「宅配ピザ業界大手三社のクチコミシェア」や「平成23年度の三大都市圏における鉄道混雑率」がランクインしました。
11月30日時点で最も読まれた調査データは「長・短期プライムレート(主要行)の推移」でした。2位は「宅配ピザ業界大手三社のクチコミシェア」で、3位は「2012年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(冬のボーナス)」でした。
1位の「長・短期プライムレート(主要行)の推移 」は2012年8月から何度もランクインしている人気調査データです。内容に関してはこちらをどうぞ。2位の「宅配ピザ業界大手三社のクチコミシェア」は、宅配ピザ業界大手3社、「ピザーラ」「ドミノピザ」「ピザハット」がソーシャルメディア上でどの程度口コミのシェアを持っているかを、データセクションが調査したものです。各社とも、「セールを実施した」「アニメとタイアップした」などのトピックがあった際、一気に口コミシェアが増えています。
私が興味深かったのは4位の「永田町インデックス」です。この調査はルグランとホットリンクが各政党の評判についてソーシャルメディア上のデータをクチコミ分析ツールで読みとったデータです。各政党や党首に関する書き込みを合計し、ポジティブな書き込みの割合(=ポジ率)を各政党に関する評判として指標化しています。このような指標となった理由ですが、ソーシャルメディアでは1人が同じ政党について複数回の書き込みをする可能性があるためです。また、同調査では「ポジ率」の増減率についても発表しています。7日前と現在とのポジ率の増減から日次平均の変化率を増減率として表示しています。
11月27日時点の調査結果では民主党のポジ率は41.1%、増減率は−4.6ポイントでした。「日曜日の野田総理TV出演にネガティブな反応が多かったため」とルグランは分析しています。自民党のポジ率は47.5%で0.6ポイント下がりました。国民の生活が第一はポジ率42.9%、+0.4ポイントの増減率でした。日本維新の会はポジ率48.7%、−1.3ポイントの増減率でした。ルグランは「調査は政党支持率ではないが、各政党が掲げる政策や政治的問題に関するスタンスなどに対する有権者の反応を垣間見ることができる」とコメントしています。
11月9日のランキングで1位を獲得したBrand Watcher をはじめ、ソーシャルメディア上のクチコミを分析した調査がランキング入りするようになってきました。既存の調査とは調査方法やスピードが全く違う、いわゆる「ソーシャルリスニング」をいかにマーケティング戦略に有効活用するかが、ポイントの1つと言えそうです。
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