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61.2%のユーザーは友達や家族からのSNS投稿をもとに商品購買経験あり:「ソーシャルコマース」の現状
インプレスR&Dのインターネットメディア総合研究所が発表した「ソーシャルコマース」に関する調査で、SNS上の購買行動に影響力が強いユーザーは「友達や家族」であることが分かった。
インプレスR&Dのインターネットメディア総合研究所は10月30日、ソーシャルコマースの現状を分析した調査結果を発表した。レポートでは、「ソーシャルメディアという場で得た情報が決め手となった購買活動」をソーシャルコマースと定義し、市場動向やユーザー調査からソーシャルコマースの実態を分析している。
ソーシャルメディア利用者のうち、ソーシャルコマースの経験があると回答したユーザーは74.8%だった。ユーザーのうち「友達や家族」からのフィードや投稿をもとにして、ソーシャルコマースの経験があると回答したユーザーは61.2%だった。次いで「企業やお店」の投稿からは55.7%、「ネット上の知り合い」は55.0%、「ある分野に詳しい人や有識者」は41.3%、「有名人やタレント」は34.4%という結果だった。
ソーシャルコマースで実際に購入する商品は、「書籍・雑誌」(50.6%)、「食料品」(38.2%)、「音楽・CD」(38.2%)、「外食」(29.4%)という結果だった。また、ソーシャルコマースで購入した商品の金額を調査したところ1万円未満という回答が約9割を占めた。「比較的簡単に入手、サービスを利用可能」「購入後の体験をシェアする機会が多い」などの特性を持つ商品/サービスが、ソーシャルコマースにつながりやすい、とインターネットメディア総合研究所はレポートしている。
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