「多くの人はマツダを知らない」 残念な現実で栄光を取り戻すための戦略は?:Marketing Dive
業績好調のマツダが1990年代にロードスターブームを巻き起こした初代「MX-5 Miata」をフィーチャーした新CMを展開している。北米マツダのCMOの狙いは?
マツダの北米法人Mazdaの最新CM「Choose to Be Moved」は、1990年代にロードスターブームを巻き起こしたスポーツカーである初代「MX-5 Miata(※)」のショットから始まる。リトラクタブルヘッドライトとPixarアニメのキャラクターに影響を与えた遊び心あふれるデザインのMiataは、マツダが消費者に強い印象を残した重要な瞬間を象徴している。
※編注:日本名は「ロードスター」
マツダのことを知らない人が多過ぎる
「マツダファンや自動車ファンであるかどうかにかかわらず、あの車が何を象徴しているかを誰もが理解しているはずです」と語るのは、Mazdaで最高マーケティング責任者(CMO)を務めるブラッド・オーデット氏だ。
「Choose to Be Moved」は、Mazdaの新しいブランドプラットフォーム「Move and Be Moved」から初めて生まれたクリエイティブである。このプラットフォームは、ブランドの歴史を最先端のトレンドカルチャーと結び付けるもので、身体的な動きに対する感情的な反応と、消費者が生活の中で移動する方法を対にしている。「Move and Be Moved」の立ち上げは、自動車業界が劇的な変革に直面している中、104年の歴史を持つマツダにとって重要なタイミングで行われた。
「マツダのことを知る人はマツダを好きになる。しかし、多くの人はマツダを知らない」とオーデット氏は語る。「私たちの業績は非常に好調で、この4年間で販売台数はほぼ倍増した。しかし、人々はマツダのことも、マツダが顧客と共有している価値観についても、よく知らない」
オーデット氏は、2020年3月に新型コロナウイルス危機が始まったころに暫定CMOとしてMazdaに参画し、同年9月に現職に就任した。Marketing Diveは、ブランドプラットフォームやデータが、日本にルーツを持つMazdaにどのように貢献しているかなどについて、オーデット氏にインタビューを行った。
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