RevComm、QRコードから電話発信できる「MiiTel Scan to Call」を提供開始:マーケティング効果検証に利用可能
QRコードを使って簡単に電話を発信できる新しいサービスを提供。これにより、電話の利用がさらに便利になり、コミュニケーションの質が向上する。
音声解析AI電話サービス「MiiTel」を提供するRevCommは、QRコードによる電話の発信を可能にする「MiiTel Scan to Call」を追加した。これを使うことで、企業はユーザーにダイヤルプッシュ不要、ワンクリックで電話をかけてもらうことができるようになる。
マーケティング効果検証に利用可能
MiiTelは、電話営業やコンタクトセンター業務における会話の内容を解析してフィードバックを行えるようにするサービス。インサイドセールス市場を中心に、トークの可視化とセルフコーチング、テレワーク体制構築への活用を想定している。
MiiTelを使うことで商談内容を振り返りやすくなるため、商談の質を高めたり、開発や他部門に顧客要望をニュアンスまで正確に伝えたりすることが可能になる。その結果、営業担当者が「人にしかできないクリエイティブな仕事」に専念する時間を生み出すことを狙う。また、MiiTelにより蓄積された顧客とのリアルな音声データは、自社の教育研修、サービス開発、機能改善などに幅広く活用できる。現在、日本語版に加え、インドネシア語版、英語版の提供を開始している。
これまで、電話対応のAI解析や音声感情解析、文字起こし、生成AIによる議事録作成機能を持つ「MiiTel Phone」、オンライン会議を解析する「MiiTel Meetings」、オフライン(対面)の商談を可視化する「MiiTel RecPod(β版)」を提供し、コミュニケーションが発生するさまざまな場所における会話のビッグデータ化を実現している。
今回新たに追加するMiiTel Scan to Callは、MiiTel Phoneユーザーから寄せられていた「入電の多い経路を可視化したい」「幅広いお客さまから、より気軽に便利にお問い合わせをいただきたい」といった要望を実現するために開発したものだ。MiiTel Scan to Callでは、あらかじめ発行したQRコードをユーザーがスキャンしたりWebサイトやアプリに掲載したボタンやテキストをクリックしたりすることでブラウザが起動し、音声発信ができる。ユーザーは電話番号を入力することなく無料で発信することができるため、気軽に問い合わせができる。一方、利用企業は媒体ごとに発行するQRコードやボタンを分けることで、問い合わせの多い入電経路を簡単に特定できるようになる。また、通話前に入力フォームを設置することにより、必要に応じて発信者であるユーザーに関する情報を入手した上で最適なコミュニケーションを図ることができる。
これまで、コールセンターや問い合わせ窓口における電話記録はマーケティングデータとして活用することが困難だったが、MiiTel Scan to Callを利用することにより自動的に情報の蓄積が可能になる。新聞、雑誌、チラシなどの紙媒体にQRコードを掲載することで、紙媒体を含むあらゆる広告の効果測定を容易に行うことができる。
利用企業では、マーケティング活動の一環として、キャンペーン別、媒体別のスキャン回数や通話件数を測定したり、利用企業が管理する Google Analyticsアカウントにイベントを送信できる。これによりユーザーがどの場所から、どのような媒体を通じて製品やサービスを知り、どのような情報をきっかけとして問い合わせに至ったかを可視化できるようになる。
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