「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年7月):「テクノグラフィック」で読み解くMarTechの現在
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10です。
対前月比で順位の変動はありませんでしたが、6位の「Salesforce Marketing Cloud」がプラス271で、大きく増加しました。
一方、3位のクラウドサーカス「BowNow」がマイナス101、7位の「SATORI」がマイナス97と後退しました。
前回に続き、今回も、世界のGDPRの動向について紹介します。2024年3月、B2BデジタルマーケティングエージェンシーのStryve Digital Marketingが発表したGDPRに関する記事の一部を抜粋します。
次々と施行されるプライバシー法
2024年のマーケティング業界は、のんびりドライブではなく、スピード感あふれる高速道路のようです。カナダ、米国、EUで次々と施行される新しいプライバシー法により、常にデジタルマーケターは最新情報を入手しておく必要があります。
- 米国の州別プライバシー法:消費者の権利を強化し、企業に新たな義務を課す法律が11の州で制定され、州別プライバシー規制への大きなシフトが進行中
- カナダのプライバシー法の見直し:ケベック州で新しい法律が施行され、連邦プライバシー法案の署名が期待されるなど、カナダでは大規模な変革が進行中で、規則の強化とグローバルなプライバシー基準への整合が図られている
- EUのプライバシー規制の更新:EUはデータ保護のリーダーであり続け、オンラインマーケティングやデータ取り扱いに関する新たな規制を盛り込んだ法令を追加
- 法改正がマーケティングに与える影響:マーケターは、コンテンツモデレーションの強化や透明性の確保、コンプライアンスに準拠したエンゲージメント戦略の策定など、進化するプライバシー環境に適応する必要がある
- サードパーティークッキー廃止を知る:サードパーティークッキーの減少は、プライバシーとユーザー同意を重視した、ファーストパーティーデータ収集と代替ターゲティング戦略への移行を要求している
- コンプライアンスの重要ポイント:マーケターは透明性を優先し、プライバシーポリシーを更新し、データ転送を保護し、データを責任を持って管理し、チームへのプライバシー研修に投資する必要がある
- データ収集のクリエイティブな方法:ロイヤリティープログラム、アンケート、ソーシャルメディアのやりとり、コミュニティーの構築など、プライバシー法を順守しながら価値のあるファーストパーティーデータを収集するためのクリエイティブな戦略を採用
出典:Navigating the changing privacy laws in 2024(a roadmap for digital marketers)(外部リンク/英語)
この連載について
TecPlus(テックプラス)はAI塔載型チャットツールを提供するチャットプラスが提供する競合テクノロジーの導入・解約情報データ(テクノグラフィック)サービスです。同サービスは高精度のトラッキング技術で国内150万以上の企業のドメイン・URLを解析。海外および国産の1000以上のツールについて、「いつから導入開始?」「いつに解約された」「企業のテクノロジー環境は」「どのサイトへ導入されている?」などを特定し、自社の営業活動やマーケティング効率を最大化するデータ提供を国内ICT企業やDXを促進する一般企業向けに提供しています。これを基に当連載ではテクノグラフィックデータにフォーカスし、関連製品の導入数ランキング(直近1カ月)を週替わりで紹介します。
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