オールドドメインSEOとは? 中古ドメインを活用するメリットとリスク:SEOタイムズ編集部が初心者向けにわかりやすく解説
SEOについていろいろ調べる中で「オールドドメイン」という言葉を聞いたことはありませんか? 今回はオールドドメインSEOについて解説します。
「オールドドメイン」とは直訳すると「古いドメイン」。つまり、中古のドメインのことです。
「オールドドメインをSEOに活用できるなら検討したいのですが、よくわからない」
この記事はそんな悩みを解決できるように、オールドドメインSEOの基礎から、具体的な選び方、調べ方、そして安全なオールドドメインの見極め方、おすすめのツールやSEO対策まで、わかりやすく説明します。
オールドドメインとは何か?
オールドドメインとは、現在は使われていないものの何年も前から続いているWebサイトのアドレス(URL)のことを指します。一般的に、Webサイトが長く運営されているほど、その信頼性や権威性が高まり、検索エンジンの評価も上がるとされています。
新規に作成されたドメイン(新規ドメイン)と比較して、オールドドメインは長い間Web上に存在していることで得られる信用という観点で優位性を有しています。
検索エンジンはそのWebサイトが提供する情報の信頼性や品質、更新頻度などを評価して順位を決定しますが、オールドドメインはこれらの評価を得やすいのです。
しかし、新規ドメインでも適切なSEO対策を行えば十分に高い評価を得られるため、絶対的にオールドドメインが優れているわけではありません。オールドドメインを使うのであればリスクを把握した上で、自社の目的に合った選択をすることが大切です。
オールドドメインはSEOに効果あるの?
長年使用されているオールドドメインは、その存在自体が安定性や信頼性を証明するものとも考えられるため、検索エンジンは高く評価します。また、長い年月を経て得た被リンクの数や質、充実したコンテンツ量は、より高いSEO効果を期待できます。これらが、オールドドメインがSEOに効果的である主な理由です。さらに、オールドドメインのインデックスに至るまでのスピード感、そして理想とするドメイン名を取得できるということも、Webサイトオーナーには大きなメリットと言えるでしょう。
しかしながら、オールドドメインの全てがいいものというわけではありません。過去に不適切な運用やブラックハットSEOの履歴があるドメインは、むしろSEOの観点でネガティブな影響を及ぼすこともあります。そのため、オールドドメインを購入する際は、その歴史や過去の利用状況をきちんとチェックすることが重要です。
オールドドメインのSEO効果を最大限に引き出すためには、次の2つのポイントに注意が必要です。
- ドメインの信頼性を高めるため、定期的に新しいコンテンツを投稿し続けること
- 質のよい被リンクを増やす努力を続けること
これらを心掛けることで、あなたのオールドドメインのSEO効果はより一層高まるでしょう。
失敗しないオールドドメインの選び方
オールドドメインを選ぶ際、失敗を避けるための重要なポイントがいくつかあります。あなたの目指すビジネスの形により、適したオールドドメインは変わります。例えば、すでに存在するブランド名を強化したい場合は、その名称を含むドメインが適しているでしょう。新規にブランドを立ち上げるならば、その業界やサービスに関連するキーワードを持つオールドドメインがおすすめです。
オールドドメインの選択では、「年齢」「信頼性」「関連性」の3つのポイントを考慮することが重要です。ドメインの歴史(年齢)や、過去に何らかのペナルティーを受けていないか(信頼性)、そしてあなたのビジネスやサービスと関連性があるかどうかを確認しましょう。
オールドドメインを選ぶ際は、専門家に相談するのも一つの方法です。自身で調査する際には、専門的な知識を持つ信頼できる情報源を利用することを推奨します。後悔しないためにも、しっかりと総合的に判断しましょう。
とはいえ、いきなりオールドドメインを調べるといっても、何を調べればよいのか迷ってしまうかもしれません。ここでは、その手順と具体的な方法をご紹介します。
オールドドメインの安全性を確認する方法
まずは、「ドメイン年齢」を調査しましょう。ドメインの年齢は、そのWebサイトがどれだけ長く存在しているかを示しています。ドメイン年齢のチェックツールを利用すれば、この情報を簡単に調べることができます。
- ドメイン年齢(ドメインエイジ)とは?概要や調べ方を解説!(外部リンク)
次に、「バックリンク」の数をみてみましょう。バックリンクとは他のWebサイトからリンクされている数のことで、Googleの検索結果に大きく影響します。
最後に、「ペナルティー」の有無を調べます。過去にGoogleからペナルティーを受けていた場合、それが解消されていないとSEOの評価が下がる可能性があるので、注意が必要です。
オールドドメインSEOにおすすめのツール
オールドドメインSEOにおすすめなのが、ドメイン年齢やバックリンク数を確認するSEOチェックツールです。これらのツールを利用すれば、時間をかけずに必要な情報を一括で調査することができます。
調査方法は、あなたの目的や時間、予算によって選ぶとよいでしょう。自力で丁寧に調べる方法もあれば、効率的に情報を得るためのツールもあります。
ドメイン年齢を調べるツールとしては「ドメイン年齢」「IP分散及びドメイン年齢チェックツール」などがおすすめです。被リンクを調べるには「Googleサーチコンソール」「hanasakigani」といった無料ツールがありますので活用してみてください。
- ドメイン年齢(外部リンク)
- IP分散及びドメイン年齢チェックツール(外部リンク)
- Googleサーチコンソール(外部リンク)
- hanasakigani(外部リンク)
オールドドメインを実際に購入してみよう
オールドドメインの価格は、ドメイン名、ドメイン権限、過去のWebサイト内容、被リンク数などによって大きく異なります。数千円から数十万円まで幅広い価格帯で取引されています。安価すぎるオールドドメインは、低品質なWebサイトであったりペナルティーを受けていたりする可能性があります。しっかりと調査を行い、リスクを理解した上で購入することが重要です。
オールドドメインを購入する際には、以下の点をチェックポイントにしてみてください。
- ドメイン名に商標権侵害がないか
- ドメインの所有権
- 新規ドメインと勘違いしていないか
- 過去のWebサイト内容が低品質ではないか
- ペナルティーを受けていないか
- ブラックリストに掲載されていないか
- 被リンクの質の高さ
- ドメインパワーの高さは
ドメインの商標権侵害チェックについては特許庁がプラットフォームを用意しています。ぜひ、活用してみてください。
- 商標を検索してみましょう | 経済産業省 特許庁(外部リンク)
オールドドメイン購入後にやるべきこと
オールドドメインは国内外のドメインマーケットプレイスやオークションサイトで購入できます。個人売買されるケースもあります。オールドドメイン購入後の手続きとして、ドメインの所有権移転やDNS設定の変更、サーバ設定などが必要です。さらに以下の手順で適正化を進めていきましょう。
- 元のWebサイト内容を削除する
- 新しいWebサイトを構築する
- SEO対策を行う
- 質の高いコンテンツを作成、充実させる
- 定期的なコンテンツ更新
- 適切なキーワード選定とキーワードの適切な配置
- 関連キーワードの調査
- 良質な被リンクの獲得
- 自然な被リンクの獲得
- 不自然な被リンクの排除
具体的には、「過去に作成されたコンテンツの削除・修正」「古い被リンクの評価が低い場合に削除を検討」「定期的なメンテナンスで安全性を確保」といった施策を実践してみましょう。
SEO施策にオールドドメインを活用する際には、その信頼性や過去の運用状況も考慮に入れた上で適切な対策を実施することが重要です。オールドドメインSEOは特有のメリットやリスクがあるものの、検索エンジンの評価基準にカスタマイズしたWebサイト運営という点では、やるべきことは新規ドメインと同じです。検索結果の順位チェックを繰り返しながら、ユーザビリティーの高いページ・サイトづくりを目指しましょう。
執筆者紹介
谷川祐一
たにがわ・ゆういち GMOソリューションパートナー メディア運営チーム マネージャー。SEOに特化したサイト制作に従事。さまざまな経験を経て編集責任者(マネージャー)としてSEO初心者向けオウンドメディア『SEOタイムズ』とSNS運用代行サービスの立ち上げをおこなう。ランチェスター戦略をベースとしたSEO戦略の策定を得意としている。
- SEOタイムズ https://find-a.jp/seotimes/
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