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データ分析系ニュースまとめ(2023年12月第3週)マーケ×ITニュースダイジェスト

今週は、生成AIと特徴量の自動設計機能を組み合わせる新たなアナリティクス手法など3つのトピックスを紹介する。

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 今週も、マーケティング領域におけるデータ活用に関する新着ニュースを紹介する。取り上げるのは、特徴量の自動設計機能と生成AIを組み合わせたアナリティクス手法など3つのトピックスを紹介する。

特徴量の自動設計機能と生成AIを組み合わせた新たなアナリティクス手法

 dotDataは、データ分析基盤「dotData Insight」を発表した。独自の特徴量の自動設計機能と生成AIを組み合わせ、業務部門のユーザーを対象にしたビジネスアナリティクスを提供する。2024年初頭に提供を開始する。dotData Insightは、多種多様なデータからビジネスの目的と関連性の高い重要なパターン(特徴量)を自動的に発見し、生成AIがそれを解釈することよって、新たな発見や洞察をもたらすビジネス仮説を生成する。業務部門はこの仮説を用いて、データに基づいた戦略立案と施策を実施できる。基本的な数値データやカテゴリデータだけではなく、時系列データ、トランザクションデータ、テキストなどの非構造データから、マルチモーダルなパターンを発見できるため、手作業による仮説検証では見つけられない新たな洞察を導き出せるとしている。発見したビジネスセグメントを生成AIと統合することで、背後にある要因に関する仮説を自動で生成する。ユーザーが業務知識を生成AIにフィードバックすることで、ビジネス戦略の立案や施策の実行に向けた仮説を、対話的に立案できることも特徴だ。インタフェースではAIや機械学習の技術的なコンセプトや用語を避け、データ分析の知識を持たない業務部門のユーザーでも直感的に操作できるようにした。(2023年12月6日)

AIライティングの「SAKUBUN」が「ペルソナ機能」を追加

 NOVELは、AIライティングツール「SAKUBUN」に「ペルソナ機能」を追加した。ターゲットの性別、年齢、職業、興味関心などを複数登録し、文章作成時に呼び出すことができる機能だ。これにより顧客ターゲットにより強く訴求する文章を生成できる。SAKUBUNはOpenAIが提供する大規模言語モデル(LLM)「GPT-3.5」と「GPT-4.0」を基盤にNOVELが開発したAIライティングツールで、ブログ記事や広告文、SNSの投稿文、メール返信などに適した100種類以上の日本語の独自テンプレートを備えている。AIエディター機能により、画面移動なしでテンプレートを切り替えたり、生成した文章をチャット形式で再編集したりできる。(2023年12月6日)


イメージ画像(出典:NOVEL)

生成AI活用で通話後の要約作業を効率化 コンタクトセンター応対支援サービスで

 エス・アンド・アイは2024年1月、コンタクトセンター応対支援サービス「AI Dig」に、生成AIを活用したテキスト要約機能を追加する。OpenAIの「ChatGPT」もしくはOpenAIとMicrosoftが共同開発した「Azure OpenAI Service」を利用し、顧客とオペレーターの対話内容を要約した文章を生成できる。一般に、コンタクトセンター業務では、顧客との通話対応内容を一定の水準で簡潔な文章に残すための作業に時間がかかることが課題といわれている。テキスト要約機能によって顧客との通話終了後の履歴作成業務を効率化するとともに、オペレーターによって生じる文章品質のバラツキを抑える。新機能の特徴は、プロンプトテンプレートから、要約形式を選ぶだけで利用できる点だ。プロンプトテンプレートをそのまま使わずに編集したり、要約形式をカスタマイズしたりといった柔軟な利用もできる。プロンプトはグループ単位で変更ができるため、業務ごとに要約形式を定めることもできる。(2023年12月7日)

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