データ分析系ニュースまとめ(2023年11月第3週):マーケ×ITニュースダイジェスト
今週は、生成AIを活用した顧客インサイト発見サービスや、「Ponta公開データ ダッシュボード」へのデータ追加、Webサイトにアクセスした顧客の行動分析ができる分析サービスを紹介する。
主にデータ分析に関する気になるニュースを最近のリリースからピックアップして紹介する。今週は、生成AIを活用した顧客インサイト発見サービスや、「Ponta公開データ ダッシュボード」へのデータ追加、Webサイトにアクセスした顧客の行動分析ができる分析サービスといった話題を紹介する。
生成AIで顧客インサイトの発見を支援する新サービス
マーケティングリサーチ事業を手掛けるデコムは、生成AIを使って顧客インサイトの発見を支援する「DECOM AI」の提供を開始した。DECOM AIは同社独自のインサイト分析エンジンだ。「Azure App Service」の利用環境上にOpenAIの「ChatGPT」とのAPI連携を用いて構築した。DECOM AIを提供するサービスでは、2つのコースを用意した。一つは「AI活用の効果検証コース」で、顧客企業が自社ビジネスにおいて、インサイト分析によるアイデア開発に文章生成AIをどの程度活用できるかを検証したり、業務プロセスへの導入検討を支援したりする。もう一つは、「AI分析アドオンコース」で、生成AIを活用して効率的にアウトプットを導き出したり、問題を解決したりしたい顧客を支援する。(2023年11月7日)
「Ponta公開データ ダッシュボード」に約16万人の仕事に関する調査データを追加
共通ポイントサービス「Ponta」を運営するロイヤリティ マーケティングは、Pontaリサーチ会員16万人を対象に実施した「仕事に関する調査」の結果を「Ponta 公開データ ダッシュボード」に追加した。これまで公開してきたPontaにひも付く幅広いデータに加え、職種や業種、仕事に関する基本情報、価値観などを可視化する。仕事に関する調査の結果を示すダッシュボードは、医師、ITエンジニア、建設業など特定の職種や業種に所属する人を対象にした商材やサービスを提供する企業のマーケティング担当者が、ターゲット顧客を把握する際に活用できる。今回提供するダッシュボードは、ロイヤリティ マーケティングが提供するスペシャルパネルの仕事パネルデータを基にして構築している。スペシャルパネルとは、自動車、金融、不動産などの幅広い領域について、定期的な自主調査の結果をデータベース化したサービスだ。データを可視化するダッシュボードは「Tableau Public」を用いて作成した。(2023年11月9日)
Webサイト分析サービス「Beusable」の提供を開始
サテライトオフィスは、Webサイトにアクセスした顧客の行動を分析できるサービス「Beusable」(ビューザブル)の提供を開始した。Webサイトにアクセスした顧客の行動を分析し、顧客が注目している、あるいは見逃しているポイントを把握することで、効果的なWebサイトの構成を検討し、UXを改善できるようにする。Beusableは、Webサイトにアクセスした人の行動を、グラフィックを用いて多様な角度から分析することで、Webサイトの現状を把握できるようにする。ビッグデータ分析に関する特別な学習は必要なく、可視化したデータを見るだけで、ユーザーのアクセス導線を分析できることが特徴だ。顧客企業はサテライトオフィスが発行するビューザブルコードを「/bodyタグ」の前に設置するだけで、CMS管理ページでユーザーの行動を分析できる。Beusableのライセンス費用は月額1万8000円から。無償トライアルサービスも用意している。(2023年11月10日)
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