ChatGPT活用は、あの“猫型ロボット”への第一歩になるか:マーケ×ITニュースダイジェスト
今週は、ChatGPTを活用したロボットのレンタルサービスといった3つのトピックを紹介する。
デジタルマーケティングやCXにする気になるニュースを最近のリリースからピックアップして紹介する。今週は、電通のChatGPTを活用したロボットのレンタルサービスニュースのほか、3つのトピックスを取り上げる。
ChatGPTを活用した対話型ロボット「CHABOT」を開発
電通は、レミーコンサルティング、ギークピクチュアズと共同で、ChatGPTによる会話機能を組み込んだロボット「CHABOT」(チャボット)を開発した。企業向けにレンタルサービスを提供する。幅広いトピックに関して高精度で自然な会話を可能にするChatGPTとキャラクターを組み合わせることで、新たな対話の体験を創出する。
提供するロボットは、「Sota」「Kebbi Air」「Ponta」の3タイプ。ユーザー企業のニーズに合わせて、ロボットのパーソナリティーや衣装のカスタマイズもできる。受付や誘導などの接客業務やイベントプロモーションでの活用を想定している。既存のIPや企業キャラクターをCHABOT化するアップデートや、オリジナルキャラクターの新規開発といったサービスも提供する予定だ。(2023年10月5日)
ファーストパーティーデータを活用したECサイトや小売業向けの広告配信サービス
サイバーエージェントは、ECサイト事業者や小売企業向けに、広告効果と収益性の拡大を支援する広告配信サービス「CA Retail-X」の提供を開始した。企業が持つファーストパーティーデータを活用して配信先をターゲティングできることに加え、同社が独自に開発した日本語大規模言語モデル(LLM)などの生成AI関連技術を活用する。広告主が商品の特徴など最小限の情報を提供するだけでキャッチコピーが複数パターン生成される他、キャッチコピーのA/Bテストも可能。ユーザーごとに適したコピーを配信できる(2023年10月2日)
AIで次世代マーケティング活動を統合支援する4つのサービスを開始
電通デジタルは、企業による次世代マーケティング活動を統合的に支援するため、AIサービスブランドを新たに「∞AI」(ムゲンエーアイ)と定めたと発表した。生活者が商品やブランドを発見、理解し、ファンになることを支援するアプリケーションとして「∞AI Ads」「∞AI Chat」「∞AI Contents」の3つと、基盤となるプラットフォームとして「∞AI Marketing Hub」の提供を開始する。∞AI Adsは、広告クリエイティブ制作における「訴求軸発見」「クリエイティブ生成」「効果予測」「改善サジェスト」という各プロセスを途切れることなく支援し、バナー広告や検索連動型広告を改善する。∞AI Chatは、企業の独自データを活用し、ユーザーへのパーソナライズ対応を実現した対話型AI開発を支援する。∞AI Contentsは、電通デジタルが培ってきたクリエイティブのノウハウを生かし、AIを活用したバーチャルヒューマン(仮想の人間)やオウンドメディア構築など市場の接点を強化するための製品やサービスを提供する。∞AI Marketing Hubは、生成AIのパフォーマンスをさらに高めることを可能にするという。多様なデータを一元管理し、データハブ内のデータを処理し、目的に応じて最適なAIを選択、統合、制御できるようにする「データハブ」と「AIハブ」で構成される。(2023年10月5日)
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