ついに始まったステマ規制、SNSマーケティングの不安はどう解決すれば良い?:マーケ×ITニュースダイジェスト
今週は、ステマ規制に対処するための投稿チェックサービスなど、3つのトピックスを紹介する。
デジタルマーケティングやCXに関する気になるニュースを最近のリリースからピックアップして紹介する。今週は、ステマ規制への対処するための投稿チェックサービスなど、3つのトピックスを紹介する。
ステマ規制対策を実現する「SNSステマチェッカー」
薬機法、景品表示法、特定商品取引法に基づく広告クリエイティブの法的チェック事業を手掛けるREGAL COREは、「SNSステマチェッカー」の提供を開始した。2023年10月1日に始まった景品表示法によるステルスマーケティング(ステマ)規制に対処するためのサービスだ。同サービスは最短10秒でインフルエンサーの投稿内容がステマに当たる内容かどうかを判定できる。サービスの特徴は、チェックスピードの早さと、過去20万件以上のインフルエンサー投稿事例を踏まえた正確な判断が可能であることだ。インフルエンサーの投稿にクライアント指定のタグが埋め込まれているかどうかも自動で判定する。ステマ規制への対処には、どのような表現が法令違反なのかを判断したり、膨大な投稿を短時間で正確にチェックしたりすることが難しい、判断が属人化してしまうといった課題があった。SNSステマチェッカーはこうした課題を解決できるとしている。(2023年9月29日)
CCMの前日差し替えでテレビ広告に新たな運用を
TBSテレビと電通、博報堂DYメディアパートナーズは2023年10月、CM素材の「前日差し替え」により、リードタイムを短縮した柔軟なテレビ広告運用ができるような仕組みのPoC(概念実証)を開始する。従来のテレビ広告は放送の4営業日前までに流す素材を指定する必要があり、指定した後の変更は容易ではなかった。融通が効き効果的な広告運用プランを策定、提供することで、新しい運用型のテレビ広告メニューの開発を推進する。翌日の天気や気温、イベントに合わせたタイムリーなCM素材の出しわけなど、広告主企業と生活者の双方に今まで以上に役に立つ、価値のある広告コミュニケーションを可能にする。(2023年9月29日)
分析ツール「Sansan Labs」にGPTを活用して業界動向などを把握する新機能
Sansanは営業DXサービス「Sansan」で提供する分析ツール「Sansan Labs」に、OpenAIが開発した言語モデル「GPT」を活用した新機能を追加した。Sansan Labsは、営業活動の効率化や社内コラボレーションの活性化、顧客接点の分析などを実施するユーザー向け分析ツールだ。GPTを活用した新機能は、「5分で読める業界動向」と「AI企業検索-経営方針・経営課題」の2つ。5分で読める業界動向では、GPTが業界企業の有価証券報告書から業界の課題や市場環境を抽出する。業界ごとの外部環境や課題、見通しを素早く把握できるので、営業準備の業務を効率化できる。AI企業検索では、特定の経営方針、経営課題を持った企業を検索できる。有価証券報告書の内容をGPTが分析することで、自社の製品やサービスと親和性のある経営方針や経営課題を持つ企業のリストを簡単に作成できる。この機能により、営業組織を精緻なものにできるとともに、営業施策のためのリスト作成にかかる工数を削減できる。(2023年9月27日)
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