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ChatGPT活用でマーケターが感涙するお役立ちツールまとめ(2023年4月)マーケ×ITニュースダイジェスト

デジタルマーケティングやCXに関する気になるニュースを最近のリリースからピックアップして紹介する同連載。今回は特別編として2023年4月後半に登場した「AI」関連のマーケティングトピックを紹介する。

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 OpenAIの「ChatGPT」をはじめとする生成AI(ジェネレーティブAI)が注目を集めている。マーケティングの領域においても、生成AIの活用によって生産性向上や業務効率の向上といった効果を期待できる。現時点ではどのような製品やサービスが提供されているのか。2023年4月後半に発表された関連トピックをまとめた。

ChatGPTなどを活用した「AI主役型カスタマーサービス」の実現支援

 電通デジタルは、大規模言語モデル(LLM)を活用した「AI主役型カスタマーサービス」の実現支援サービスの提供を開始した。ChatGPTで活用される自然言語モデル「GPT-4」をはじめとしたAI(人工知能)技術を取り入れ、従来は人間のオペレーターが担っていた顧客対応を「デジタルコンシェルジュ」が一貫して引き受けられるよう支援する。具体的な支援内容としては「AI技術を活用したカスタマーサービスの構想策定」「サービス化に向けたシステムの実装」「デジタルコンシェルジュのキャラクター開発」「カスタマーサービスの継続的改善支援」などがある。(2023年4月27日)


サービスイメージ(出典:電通デジタル)

10分で50本以上のコピーを自動生成するAIコピーライター

 デジタルマーケティング領域のクリエイティブにフォーカスしたクラウドソリューションを開発するInsight Scienceは、ChatGPTをはじめとしたAI技術を活用したコピーライターツール「Unicopi」の提供を開始した。同ツールを使うことで10分で50本以上のコピーを自動生成することが可能で、「USP(独自の売り)を反映しているコピーであること」と「ユーザーが無意識に読みたくなる、表現の技術を施したコピーであること」を実用的なレベルでかなえるという。これまで同社がコピーライターとしてサービスを提供する中で培った知見も盛り込んでおり、訴求表現のラベリングや反応分析も容易にできる。どの軸で効果を上げるコピーを開発するか、常に分析することが可能になる。また、競合優位性を5段階で評価してくれる機能なども搭載している。ChatGPTで懸念されている情報漏えいについては、API経由での通信により提供を行うため、入力されたデータが提供事業者に学習用途で使われることはないという。価格体系は月額9900円の使い放題プランと1回当たり3300円のオンデマンド契約プランを用意している。オンデマンド契約は初回のみ550円でお試し利用ができる。(2023年4月13日)

AIを活用した動画広告のクリエイティブ分析

 デジタルマーケティング事業を営むAViCは、AIを活用して動画広告のクリエイティブの分析からプランニングおよび制作までを高い精度で可能にするサービス「Cre Tech Force(クリテクフォース)」をShirofuneと共同開発、第1弾として効果分析機能のβ版提供を開始する。動画に登場する物体の情報、テキスト情報、音声情報を解析し、その動画がどのような要素で構成されているか、どのような表現が使用されているかを定量化。これにより、従来人間が感覚的に評価することが多かった動画広告を、科学的に分析、評価できるようにする。正式版は2023年夏ごろにリリース予定。(2023年4月19日)

「店舗データ解析」「レコメンデーション」などの自社AI技術をChatGPT統合で高度化

 フルスクラッチでAIサービスを開発するArcaicは、自社開発のAI技術である「Video AI」「診断AI」「需要予測AI」「リコメンデーションAI」とChatGPTを統合した高度なAIシステムを提供開始した。Video AIは店舗内のビデオデータから顧客情報を抽出するもの。このデータを活用し、ChatGPTを組み合わせたチャットシステムを提供することで、店舗のコンサルティング支援を行う。診断AIは、医療現場での診断支援を行う技術。ChatGPTと組み合わせることで、患者が気軽に自分の健康状態に関する質問をできる医療チャットシステムを提供する。需要予測AIは、販売データや流通データ、市場調査などから、需要予測を行う技術。ChatGPTと組み合わせることで、経営アドバイスシステムを提供する。リコメンデーションAIは、ユーザーの過去の購入履歴や行動データ、アンケート回答などのデータから、それぞれに最適な商品を提案する技術。ChatGPTの自然言語処理能力を活用することで、ユーザーごとに適切な紹介文を自動生成することが可能になる。導入に際しては個別ニーズに合わせたカスタマイズを施し、最適なAI統合モデルを構築・設計する。また、開発から導入、保守までの一連のプロセスをサポートし、円滑な運用を実現する。(2023年4月20日)

関連リンク

公式サイト(Arcaic)


LINEメッセージのAI自動生成が可能に

 LINEを利用したチャットbotサービスの開発・運用を手掛けるOblivionは、同社がLINEミニアプリで提供するデジタル会員証システム「Lメンバーズカード」において、ChatGPT APIを活用したメッセージ自動生成機能を提供開始した。Lメンバーズカードは店舗や企業が顧客に対し、LINEアカウント上で簡単に会員証やポイントカードを提供可能にするもの。今回のChatGPT API連携により、Lメンバーズカードの管理画面上で、LINE公式アカウントのメッセージをAIに自動作成させることが可能になった。これにより、LINE公式アカウントの運用担当者は、ターゲットユーザーに向けた、より最適なメッセージを簡単に作成できるようになる。メッセージの作成画面には、「短くする」「長くする」「丁寧に」「カジュアルに」といった設定ボタンもあり、ボタンを押すとメッセージの長さや文体を変更できる。メッセージ入力欄に既存の文章を入力し、LINEメッセージ用に要約・短縮して送信するといった使い方も可能。(2023年4月20日)

生成AIによるコンテンツプラットフォームを提供するスタートアップを設立

 NEC子会社でシリコンバレーを拠点に新事業開発を行うNEC Xは、スタートアップ企業Qualitative Intelligence(以下、QI)を設立した。QIは、生成AIと自然言語処理(NLP)アルゴリズムを活用したマーケティングコンテンツ作成サービス「VoxQI」を提供する。

 コンテンツマーケティングの成功には、複数のスキルを持った専門家の確保や、ターゲットごとに響く内容の作りこみなど、多くの課題がある。生成AIとNLPによってソーシャルメディア上の顧客の声を収集・分析し、トレンドやその背景にある社会的な文脈を理解することで、専門家不要でパーソナライズされたコンテンツ(記事、ニュースレター、ソーシャルメディア投稿、ビデオスクリプトなど)を作成可能にするのがQIの狙いだ。

 マーケターは、VoxQIを利用することで、迅速かつ容易に大量のパーソナライズされた高品質なコンテンツを制作できる。また、コンテンツに対する個々の顧客の反応に合わせてカスタマイズされたマーケティングキャンペーンの実施が可能となり、より強固な顧客とのつながりを構築し、ブランドロイヤルティーを高めることができるようになる。これまでに実施した消費財ブランドや広告代理店などの顧客4社との実証実験によると、VoxQIを使うことで顧客エンゲージメントは平均4倍向上し、マーケティングチームの時間とリソースを最大65%削減することに成功したということだ。

(2023年4月20日)

生成AIの構築、活用、事業創出を支援するコンサルティングサービス

デロイト トーマツ グループは、AIの研究組織「Deloitte AI Institute」の研究成果を踏まえ、日本のクライアント企業に生成AIの構築や活用支援を行うコンサルティングサービスを提供開始する、同サービスはDeloitte AI Academyと連携して、モデル開発や迅速なエンジニアリングを含む幅広いAI人材の育成トレーニングも提供し、企業におけるAI人材の需給ギャップを解消する。(2023年4月28日)

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