調査リポート
「テレビから配信へ」「脱バラマキ広告」「サイコグラフィック情報」他、メディアと広告、マーケティングの未来:野村総合研究所がICTとメディアに関連する予測を発表
野村総合研究所(NRI)は、2028年度までのICT(情報通信技術)とメディアに関連する主要な7つの産業を取り上げ、19の国内市場における動向分析と市場規模の予測を行った。
野村総合研究所(NRI)は、2028年度までのICT(情報通信技術)とメディアに関連する主要な7つの産業を取り上げ、19の国内市場における動向分析と市場規模の予測を行った。分析の詳細は「ITナビゲーター2023年版」(東洋経済新報社)に収録されている。本稿ではその中からITmedia マーケティング読者に関わりの深い「メディアと広告の未来」および「マーケティングの未来」の部分を抜粋して紹介する。
メディアと広告の未来
通信(配信)が放送を侵食し、市場が融合する
- コンテンツの伝送路が放送から通信(配信)へとシフトする動きはさらに加速する。視聴するスクリーンはテレビに限らず、スマートフォンやタブレットにもなり、タイパ(タイムパフォーマンス重視)による倍速視聴といった新たな消費スタイルも配信市場の成長を後押しする。
- 有料放送サービス、テレビ放送広告(民放)、公共放送(NHK)による放送市場は苦戦を強いられる。メディアと広告の市場全体は6兆1582億円から6兆7263億円へと拡大するが、放送市場は3兆4433億円から3兆1173億円へと縮小する。通信と放送の融合の実態は、通信(配信)が放送を侵食することである。
メディアビジネスの主戦場は放送局からポータルへ
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