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Disney飛躍の立役者ボブ・アイガー氏が語る 「積み上げてきた価値を『崇拝』せず『尊重』せよ」「INBOUND 2020」レポート(1/2 ページ)

The Walt Disney Companyを巨大メディア企業に成長させた前CEOのボブ・アイガー氏が、レガシー継承と拡大戦略の両立について語った。【訂正あり】

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 2020年9月22〜23日(米国時間)、HubSpotは年次イベント「INBOUND 2020」を開催した。初のオンライン開催となった同イベントではゲストスピーカーとしてThe Walt Disney Company(以下、Disney)会長のボブ・アイガー氏が登場。大型買収や動画配信サービスへの本格参入などCEO在任中に果たした偉業と、その根底にある経営の思想を語った。CNNコメンテーターでReform Alliance CEOのヴァン・ジョーンズ氏が聞き手を務めた。


ボブ・アイガー氏

 アイガー氏は同社元CEOマイケル・アイズナー氏の後任として、2005年にCEOに就任。翌2006年にアニメ制作のPixarを買収し、次いで2009年には『アベンジャーズ』シリーズで知られるMarvel Entertainment(以下、Marvel)を、2012年には『スター・ウォーズ』のLucasfilmを買収した。キッズやファミリー向けの印象が強かったDisneyコンテンツの幅を広げ、特にMarvelの買収では、それまで弱点と見られていた青少年層の取り込みを実現した。2019年には21st Century Fox (21世紀フォックス)の事業買収を成し遂げ、業界最大級の映画スタジオとして、コンテンツの基盤をより強固なものにしている。

 もう1つの注目すべき功績が、デジタル領域の強化だ。2019年11月には「Disney+(プラス)」を立ち上げ、動画配信サービスへの本格参入を果たした。競争力の高い作品や買収で拡大した知財を武器に、先行する「Netflix」や「Amazon Prime」への遅れを埋め、有料視聴者数は参入から約5カ月で5000万人に達した。変革のロードマップを作った同氏はCEO退任後、取締役会長として2021年末までDisneyにとどまり、後任のCEOボブ・チャペック氏と共に、引き続き同社の舵をとっていく。

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