調査リポート
新型コロナウイルスが消費者心理に及ぼす影響を定点観測調査から分析――マクロミル調べ:今日のリサーチ
休校要請で高まったのは「不安」と「憂鬱」。志村けんさん死去で「悲しかった」が急上昇しました。
マクロミルは、毎週1000人のモニターを対象に実施する定点観測調査データ「Macromill Weekly Index」を基に、新型コロナウイルスの感染拡大が人々の心理に与えている影響について分析結果を発表しました。
生活者の「気分」の変化を、2019年12月から時系列で把握したのが下の図です。年が明けた1月から「楽しかった」「わくわくした」「うれしかった」というポジティブな感情は下降トレンドで、「不安だった」「憂鬱だった」というネガティブな感情は新型コロナの報道と共に上昇トレンドとなっています。これらの感情は特に3月1週目に大幅な上昇を見せていますが、これは3月2日から始まった全国公立小中高校の一斉休校のタイミングと重なります。
コメディアンの志村けんさんが新型コロナウイルス感染にで死亡したことが報じられた直後の4月1週目の調査では「悲しかった」という感情が急上昇。「不安」と「憂鬱」も再上昇しました。
景況感は過去2度の消費増税時よりもさらに低下
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