Instagram、「ブランドコンテンツ」提供などビジネス活用の最新動向を説明:ストーリーズ広告が成長をけん引(1/2 ページ)
フェイスブックジャパンは2019年5月27日に記者説明会を開催。「Instagram」の最新のビジネス活用について、担当者が語った。
月間アクティブアカウントが2900万(2018年9月)と、約1年間で900万アカウントが増加した「Instagram」は、従来のフィード投稿だけでなく、「Instagramストーリーズ」への投稿により、さらに勢いを増している。
また、2018年6月に国内でも提供開始した「ショッピング機能」は、投稿からECサイトへの誘導までを可能にしたが、米国ではさらにInstagramのアプリ内で購入から決済までが完了する「チェックアウト機能」を実現している。
ビジネスアカウントの影響力はインフルエンサーと互角
フェイスブックジャパン執行役員の鈴木大海氏によると、企業などが開設するビジネスアカウントの数はグローバルで2500万存在し、世界に10億人いるユーザーの80%は何らかのビジネスをフォローしている。
また、同社が実施したアンケート調査で日本ユーザーに「ビジネスアカウントの投稿で興味関心を抱くか」と尋ねたところ、42%が関心を抱くと回答している。ちなみにインフルエンサーによる投稿についても同じことを場合も尋ねてみたところ、関心を抱く人は39%であり、ビジネスアカウントは運用次第でポジティブな影響力を発揮できると考えられる。
Instagram上の投稿がきっかけで行動を起こしたことがある人は83%、後日ブランドサイト・ECサイトなどで商品確認や購入をする人は44%。鈴木氏は、Instagramが単なるビジュアルを見せるだけのツールではなく、ユーザーのアクションを促すプラットフォームであると語った。
ストーリーズ広告が好調
鈴木氏に続いてフェイスブックジャパン クライアントソリューションズマネージャー リードの竹林 明日美氏が、Instagramの3つのビジネスプラットフォームである「フィード&ストーリーズ広告」「ショッピング機能」「ブランドコンテンツ」について、現状を説明した。
複数の静止画や動画を組み合わせたカルーセル広告フォーマットなどでの出稿も可能なフィード広告は、Instagram広告の王道だ。しかし、成長の勢いから広告面での注目度が上がっているのはストーリーズ広告だ。
日本は世界でもトップクラスのストーリーズ大国で、日本のアクティブアカウントの70%はストーリーズを利用している。投稿数も2016年と2018年を比較すると20倍となっている。
ストーリーズ広告はフルスクリーンなので、没入感のある広告体験を提供できる。また、ユーザーはオーガニック投稿で動画を見慣れている(投稿の50%以上は動画)ため、動画広告に最適だ。さらに、ストーリーズ投稿は60%以上が音を出して再生されているため、ビジュアルと共にサウンドが効果的なクリエイティブにも向いている。
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