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データサイエンティストが語る2つの格言――そのデータ活用に落とし穴はないか?AIの時代を生きるマーケターの生きる道(1/2 ページ)

データによる顧客とコンテンツのマッチングに落とし穴はないか。データサイエンティストが「売れる仕組み」を見いだすためのデータ活用について語った。

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 ブレインパッドの佐藤洋行氏(マーケティングプラットフォーム本部 副本部長チーフデータサイエンティスト)は「ID-POSデータの解析による地域課題の解決」をテーマに多摩大学経営学部准教授も務める。マーケティングにおけるデータ活用を中心に約20年の経験を持ち、この領域をけん引する第一人者だ。

 その佐藤氏がArm Treasure Dataのプライベートイベント「PLAZMA 一橋」において、「<データサイエンティストが語る>ユーザー理解を深めるデータ活用〜商品・サービスデータの利活用がカギ〜」をテーマに語った。


ブレインパッドの佐藤洋行氏

 「売れる仕組み」を突き止め、最適なワンツーワンコミュニケーションを実現したいというのは、デジタルマーケティングに従事する人であれば誰もが考えるところだ。その鍵となるのがデータを通じたユーザー理解にあることは言うまでもない。

 Webマーケティングという領域に限っていえば、データを基に、どの顧客がどのコンテンツに関心があるのかを見極め、最適なマッチングをすることで、売り上げに貢献するのがマーケターの役割ということになる。これはどの業種、どの商材であれ、ほとんど変わらないはずだ。


マーケターは顧客とコンテンツをマッチングさせるかを考えるのが仕事

 では、このマッチングをどう最適化させればいいのか。基本はまず、既存顧客が閲覧したりコンバージョンにつながったりしたのがどのコンテンツであったのかを分析するところから始まる。そしてデータを見比べて似ているところを探し、それぞれが未閲覧あるいはまだコンバージョンしていないコンテンツをお薦めするのだ。

 こういうと簡単なようだが、実際にはデータは膨大にある。大量のデータを理解し、顧客とコンテンツをマッチングさせるのは人力では限界がある。そこで、ツールの力に頼ることになる。

 ツールに置き換えられたマーケターは、マッチングに使うツールに何を選べばいいのか、ツール導入の成果をどう指標(KPI)に置き換えるのか、そのKPIを良くするためにどうチューニングをかければいいのかといったことを考えるのが新たな仕事になると考えられる。だが、それが全てではないと佐藤氏は語る。

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