TikTokはコミュニケーションプラットフォームとして2019年の日本でどう進化するか:TikTok Ads、クリエイター育成プログラムなど(1/2 ページ)
スマートフォン動画を軸にした新しいコミュニケーションプラットフォームとして若者に浸透する「TikTok」。マーケターが注目すべき進化について、最近発表された内容をまとめた。
動画共有アプリ「TikTok」を運営する中国ByteDanceは2019年1月31日、2018年の振り返りと日本における2019年の事業計画について発表した。
TikTokはスマートフォンを通じて世界中の創造力や知識、日常生活における大切な瞬間を捉え、表現できるようにすることをミッションに掲げ、ショートフォームのモバイル向けビデオに最適なプラットフォームを全世界で提供している。
iOSとAndroid向けに提供しているTikTokアプリは2018年にGoogle Playが選んだベスト オブ 2018をユーザー投票部門とエンターテインメント部門で受賞。iOSでも2018年のトップ無料Appにランクインした。
TikTokを運営する中国企業のByteDanceは北京、ベルリン、ジャカルタ、ロンドン、ロサンゼルス、モスクワ、ムンバイ、サンパウロ、ソウル、上海、シンガポール、東京に拠点を置いている。
日本のMAU数を初めて公表
ByteDance日本法人でグローバルビジネスデベロップメント本部長を務める井藤理人氏は今回、日本における月間アクティブユーザー数(MAU)が950万であることを初めて発表した。日本では現在、エイベックスやAWA、Apple MusicやJASRAC、またT-LeagueやFREERIDE WORLD TOURといった団体とパ−トナーシップを締結するなど、市場開拓に特に力を入れている。2018年第四半期の時点でTikTokに投稿されているトップ5のカテゴリーは以下の通りだ。
- Vlog
- 絵画や陶器
- ショートコント
- ペットと動物
- グルメです
さらに、急成長しているトップ10のカテゴリーには、ファッション、スポーツ、歌唱、料理、仕事術やDIY、メーク、旅行、チュートリアル、楽器パフォーマンス、フィットネスがある。これらのカテゴリーから人気動画が数多く誕生している。
「誰もがクリエイターになるチャンスがあり、多くの人々にとって意味のある動画を共有することができる、幅広いカテゴリーに適したプラットフォーム」(井藤氏)であるTikTokは、ユーザーが自分のビデオを通して自分の情熱と創造的な表現を共有し、コミュニティーを構築することを奨励している。各地域の文化やトレンドに関連したコンテンツを作成するための、強力なローカライズ戦略とオペレーションチームを持っており、日本においても2018年には280以上のハッシュタグチャレンジを行った。
また、オリジナリティーとクリエイティブな表現を奨励しており、「こっちを見て」「全力顔」「投げキッス運動」「言いなり選手権」といった、TikTokのクリエイターによって作られたオリジナルのサウンドトラックや音楽をプロモーションすることに成功。さらに、日本で2回のオンラインコンテスト「TikTokerバトル」「TikTokオーディション」を開催し、10万人を超えるユーザーがチャレンジに参加し、16万7500本の動画が作成された。
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