マーケティング未経験の2児の母、育休明け1年半でMarketo Championになる:おかんマーケターの働き方革命(1/2 ページ)
営業出身で2人の子の育休を終えた「おかん」が復職してマーケティング部門に異動し、成果を挙げるためにやったこと、考えたことを語ります。
こんにちは、UNCOVER TRUTHでPRとマーケティングを担当している河原里香です。先日、光栄なことに2018年度のMarketo Championに選出していただきました。
Marketo Championとは、マーケティングオートメーション(MA)ツール「Marketo」を活用することによってビジネス課題の解決に貢献したマーケターを、Marketoが毎年表彰するものです。このプログラムは全世界のMarketoユーザー、パートナー、Marketo社員を合わせた約5万名のコミュニティーであるMarketing Nationの活動の1つとして2016年に始動し、2018年で3回目を迎えました。表彰は全世界で行われており、現在世界39カ国以上で年間60人がMarketo Championとして精力的な活動を続けています。こうした中、2018年のテーマである「Fearless Marketer=恐れずにチャレンジをしたマーケター」のうちの一人として、私も選出されたのです。
私は2歳と3歳の年子姉妹の母親です。2014年の12月から2年半、産休と育休を取っていました。2017年の5月に復職し、未経験ながらマーケティング担当者として約1年半の試行錯誤を経て、今回このような賞を受賞することができました。
マーケティングを語るのにはまだまだ知識も経験も足りていない私ですが、これまで試行錯誤してきたことを等身大でお伝えすることで、マーケティングの仕事に就いたばかりの方の参考になることもあるのではないかと思います。あるいは、キャリアに悩んでいる女性には、世の中に同じような悩みを抱えながら日々を生きる「おかん」もいるんだなということを、頭の片隅に置いていただければとてもうれしいです。
おかんマーケター以前の私
まずは少しだけ自己紹介をさせてください。私は新卒では出版取次の会社に入り、東京エリアの個人書店へのコンサル営業として2年半ほど働きました。その後、現在勤務しているUNCOVER TRUTHに、立ち上げのタイミングで入社しました。
当社は、Webサイト上のユーザー行動を可視化するヒートマップツール「USERDIVE」を提供し、Webサイトの分析から施策の策定、A/Bテストの実行といった、お客さまのWebサイト改善の支援を行っている会社です。ここでも営業として、お客さま先に出向いてツールやコンサルティングの提案などを担当してきました。そして1年半ほど働いた後に出産のため休暇に入り、続けて2人目の子も出産したため、約2年半連続の産休・育休期間をへて復職しました。
復職してすぐに担当したのは、営業のサポートのような仕事です。2人の子供を預けながら元のように営業担当者としてフロントに立つのは不安が大きく、自らキャリアチェンジを希望したところ、人事から提案されたのがそのポジションでした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 事業拡大のヒントを共有する:パソナ、バニラエア、DHCのマーケターと小川 卓氏が振り返る2018年のPDCA
2018年のWebサイト改善の取り組みをどのように進めたのか。現場でPDCAを回す各社のマーケターが、業種の違いを超えて施策の進捗(しんちょく)を共有した。 - 顧客を知り、顧客に寄り添う:KDDIまとめてオフィスが3000万円のムダ打ちから学んだB2Bマーケティングの正攻法
全国の中小企業向け支援サービスを展開するKDDIまとめてオフィスは、過去のマーケティング施策で3000万円を投下して大失敗した経験から、何を学んだのか。 - 属人的になりがちなリードスコアリングを自動化:Marketo×DataRobotの連携で見えた「AIドリブンマーケティング」の未来
「AIの民主化」でマーケティングはどう変わるのだろうか。 - 「The Marketing Nation Summit 2018」開催:Marketoはこれからどこに向かうのか? Adobeによる買収後初の年次イベントで示されたこと
Adobe Systemsによる電撃的な買収で注目されるMarketoの年次イベントが日本で開催された。本稿ではそこで語られたMarketoの今後の戦略を、製品アップデートを軸に紹介する。