Facebook、Twitter、YouTube メディアの特性を知って浅草の魅力を伝え分ける:【連載】浅草ソーシャルおじさんが教える、小さな組織のメディア運営 第2回(1/2 ページ)
小さな組織や個人でも世界とつながることができるSNSの時代、各メディアの特性を生かした効果的な情報発信を心掛けたいものです。
執筆者紹介
飯島邦夫イーウィルジャパン代表取締役CEO/浅草観光連盟事務局次長。1962年東京・浅草に生まれ、浅草に育つ。IT業界における経験が長く、インターネットとリアルそれぞれの施策を組み合わせたマ ーケティング手法で 、さまざまな分野の事業立ち上げに関わる。その一方で個人的な活動として、地元浅草でボランティアとして浅草神社奉賛会事務局次長を務め、浅草の三社祭の催行に関する準備から当日運営、警察やマスコミ対応を行う。2007年に浅草観光連盟事務局次長に就任し、各行事の企画運営とともに浅草の行事を公式情報として写真や動画を交えた記事にまとめ、ソ ーシャルメディアなどを通じて世界へ配信している。
本連載では、浅草観光連盟という小さな組織で、SNSを使った情報発信に取り組んできた著者が、実践から学んだメディア運営のノウハウを紹介します。
第1回「『インバウンド』で注目される浅草、訪日外国人観光客で賑わう理由とは?」では、浅草の魅力を世界に発信するためにSNSで取り組んでいることの概要をお伝えしました。
お金や手間をかけずに最大限の効果を出すコツは、まずそれぞれのSNSの特性を理解することにあると言っていいでしょう。今回は、各種メディアをどう使い分けているのかについて述べてみたいと思います。
Facebook――リアルな人格で対話する場所
浅草観光連盟のFacebookページには、浅草に以前住んでいた方や浅草で働いていたことのある方が多く訪れて、路地裏などの街並みの様子に「いいね!」をくれたりコメントをくれたりします。
ある日、商店街の写真を投稿したところ、コメント欄が異常に賑わっていました。見ると写真に「おとなのおもちゃ」と書かれた看板が写っていたことについて議論が起こっていました。「こんな看板を写すのはけしからん」「浅草の恥だ」などの否定的なコメントもあれば、反対に好意的なコメントもありました。
私としては小さい頃からあった看板なので気にもしていなかったのですが、そこまで真剣に見ていただいていることに驚きました。
Facebookでは、コメントには1つ1つしっかり丁寧に返信することが必要だというのが私の考えです。わざわざ時間を取ってコメントを頂けたということは、とてもありがたいことだと思うからです。
このときも、いただいたご指摘に対しては、配慮が足りなかったことをおわびし、落ち着いたところで「この看板がここにあるのも、浅草のある一面ですのでご容赦ください」とコメントしました。時々は反論したいこともありますが、そこは我慢して丁寧に対話することが、炎上を防ぐことにつながります。
Facebookページの投稿はページのフォロワーのいいね!によってその人の友達のニュースフィードにも流れます。故に、まだフォロワーになっていない方がいいね!を付けてくれることも多くあります。そうした人に私はフォローリクエストを送っています。投稿を覚えているもらっているタイミングでリクエストを送ることで、ページのいいね!を増やし、新たな浅草のファンを獲得するためです。
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