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「Adobe Experience Cloud」事業強化へ、Adobeが2つの取り組みを発表企業のデジタル変革を支援

アドビ システムズは、「Adobe Experience Cloud」の事業展開に関する記者説明会を開催。コンサルティングサービスを提供するための組織変更と人材育成サービスの提供開始を発表した。

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 アドビ システムズ(以下、アドビ)は2017年9月13日、「Adobe Experience Cloud」の事業展開に関する記者説明会を開催した。米Adobe Systems(以下、Adobe)会長・社長兼CEOのシャンタヌ・ナラヤンが出席し、「世界を動かすデジタル体験を」という同社のビジョンと、「Adobe Creative Cloud」「Adobe Document Cloud」、Adobe Experience Cloudという3つのクラウドプラットフォームを軸にした戦略について語った。また、アドビ システムズ社長の佐分利ユージン氏はAdobe Experience Cloudの事業強化について説明し、その一環として「デジタル ストラテジー グループ」の創設と人材育成サービス「アドビ デジタルマスターズ ワークショップ」の開始を発表した。

デジタル体験が最重要課題に

ナラヤン氏
シャンタヌ・ナラヤン氏

 「Adobeがフォーカスするのは2つの領域。人々の創造性とビジネスにおけるデジタル変化を支援することだ。デジタル化の時代、パーソナライズした体験を全ての接点で提供しなければならない。Adobeが提供する3つのクラウドが一緒に機能することで企業のデジタル変革を支援する。デジタル変革は全ての業界の課題。日本は2020年の東京オリンピックを控え、体験の提供がますます重要になってくる。時は今だ」とナラヤン氏は語る。

 グラフィックや動画作成、DTP(デスクトップパブリッシング)などクリエイティブの分野でAdobe製品が占めるシェアは圧倒的だ。また、従来の紙の書類を前提としたワークフローをデジタル化するという点でも、大きく貢献している(PDFは電子文書の国際規格になっている)。そして今、同社が最も重視するのがデジタル体験だ。デジタル体験は競争力の源泉であり、「Adobe Digital Survey 2017 消費動向調査」では、消費者とデジタル接点が多い企業ほどブランドの信頼性が高いという結果も出ている。また、金融ビジネスにおいては、消費者は金利と同じくらいオンラインサービスの充実度を重視するようになっているという。

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