Appier、マーケター向けのAIプラットフォーム「AIXON」を日本で提供開始:オーディエンス予測分析が可能に
Appierは、人工知能によるオーディエンス分析・予測を可能にするデータインテリジェンスプラットフォーム「AIXON」を日本で提供開始した。
人工知能(AI)テクノロジー企業のAppier(エイピア)は2017年7月5日、AIによるオーディエンス分析を可能にするデータインテリジェンスプラットフォーム「AIXON(アイソン)」を日本市場に向けて提供開始した。
企業はAIXONを使うことで特定のオーディエンスデータを出力し、 自社のCRMシステムと連携したり、 Appier Cross X プログラマティックプラットフォームなどの広告配信プラットフォームを通じてマーケティング施策を展開することができる。
具体的には、ECや定期購読などのビジネスを営む企業がコンバージョンの可能性の高いユーザーを特定したり、コンテンツマーケティングの担当者がユーザーの興味を引くトピックを発見してコンテンツ戦略を最適化するといった利用方法が想定される。あるいは、有料契約の解約やモバイルアプリのアンインストールなどを未然に防ぐといった用途にも活用可能で、新規開拓、リーチ拡大、リテンション(顧客維持)といったさまざまな目的でマーケターの業務を支援する。
- 9つの予測分析モデル
- コンバージョン予測
- キャンペーンレスポンス予測
- 類似ユーザー
- 離脱予測
- ユーザー分析
- クロスデバイスリーチ
- ファネル分析
- 購入までの時間予測
- キャンペーン効果予測
自社の用途に最適なAIをスクラッチ開発することは企業にとって時間的にも金銭的にも負荷が高い。技術的な知識を必要とせず操作が分かりやすいのもAIXONの特徴だ。
また、AIXONは企業が保有するあらゆるデータをAppierが保有するアジアの約20億のデバイスを通じて収集したデータ(消費者の行動や嗜好に関するもの)と統合可能。フォーマットの異なるオーディエンスデータを自動的にクレンジングして一元化し、予測分析に適したデータセットを自動的に加工してくれるのも大きな強みだ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- アジアの中でも高い数値に:日本の複数デバイス利用ユーザーの半数は4台以上持ち──クロスデバイス利用動向調査
Appierは、アジア太平洋地域におけるクロスデバイス利用動向調査の日本版の調査結果を発表した。日本では、1人のユーザーが複数デバイスを利用する傾向が高まっている。 - 日本はマルチデバイスユーザーが49.1%:広告到達の可能性が高いのは水曜日? Appierが調査
AIを活用したクロスデバイスターゲティング広告を展開するAppierは2015年9月25日、「アジア太平洋地域におけるクロスデバイス利用動向調査 (2015年上半期)」の結果を発表した。 - 多彩な広告配信オッケー:スケールアウトのSSP、台湾のAppier運営のDSP「Appier」とRTB接続始める
スケールアウトは1月5日、同社が運営する媒体社向け広告配信プラットフォーム(Supply Side Platform)「Ad Generation」(以下、アドジェネ)が、台湾のAppierが運営するDSP(Demand Side Platform)「Appier」と接続し、RTB取引を開始したことを発表した。