なぜ連休は終わるのか――「社会人」にまつわる調査まとめ:週刊「調査のチカラ」
ゴールデンウイークも残すところあとわずか。週明けから再開される日常を想像して気持ちがふさぐのは、あなただけじゃない。負けるな社会人。頑張ろう社会人。
「働き方改革」への意識が高まり労働環境の問題に注目が集まる昨今、わざわざ「5月病」が取り沙汰される理由もなくなりつつあるのかもしれません。とはいえ、大型連休をが明けて緊張した日々が再び訪れることを否応なく思わされるこの時期は、やはりちょっと気が重くなりがち。新社会人の皆さまにおかれましては、職場のストレスや対人関係に押しつぶされることなく、軽やかに職務にいそしんでいただきたいものです。意識高く生産性も高いビジネスパーソンを目指すのは大いに結構ですが、肩の力を抜いてみることも超大事。人生は意外と長いですからね。そんなわけで今回は、調査まとめサイト「調査のチカラ」の9万件超のストックから、社会人にまつわる調査データをピックアップしました。
東証1部上場企業の7割が初任給を据え置き
民間調査機関の労務行政研究所は2017年4月の新卒入社者の初任給を調査し、速報値をまとめています。これによると、4月5日までにデータの得られた東証第1部上場企業228社のうち、2017年度の初任給を「全学歴引き上げ」たのは29.4%。前年の33.9%から4.5ポイント低下しています。一方、初任給を前年度と同額に「据え置き」した企業は70.2%でした。2014年度以降賃上げに積極的な企業が増え、初任給の据え置き率は2014年度の75.5%、2015年度58.7%と低下していましたが2016年度の春闘交渉では賃上げが抑制された結果、66.1%と約7ポイント上昇。今回さらに上昇傾向が見られます。初任給額は大学卒で21万868円、高校卒で16万6231円の水準でした。同一企業で見た前年度の金額に比べ、それぞれ1180円(0.6%)、960円(0.6%)上昇しています。初めての給与明細に思うところはいろいろあるでしょうが、しっかり働いて会社の業績に貢献すれば、賃金も比例して上がっていくはず。きっと。多分。
若者の「実家暮らし離れ」が進む
オンライン家計簿アプリ「Zaim」を提供するZaimでは、利用者を対象にしたアンケート調査および「社会人1年目」「大学4年生」の購買データを統計解析した結果から「新社会人の支出」についてレポートしています。アンケートによると「社会人1年目の住まい」において「一人暮らしまたは友人と賃貸またはシェアハウス」が「実家暮らし」に接近するほど増加しているという結果が出ています。現在の20代では50代以上よりも1.5倍。一方で新社会人の家賃は年々減少傾向にあり、過去3年間で月額平均2702円低下しているとのことです。なお、美容や衣服にかける金額は1969円増加しています。社会人1年目で急増する支出ではこの他、伸び率上位に「エンタメ」(139%)も挙がっています。また、アンケートでは趣味が「ある」と回答した人は86.5%に上り、趣味にかける1カ月の費用は「1万円以上」とする回答が4割を占めました。新社会人は独立志向が強まっている一方で生活にかけるコストにはシビア。それでいておしゃれや趣味には惜しまずに投資するといったところでしょうか。自分で稼いだお金を好きなように使えるという喜びを、大いにかみしめていただきたいものです。
先輩や上司と飲んで「嫌な思い」をしたことがある人が8割
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