電通が「2016年 日本の広告費」を発表、インターネット広告が全体の2割超える:総広告費は6兆2880億円(1/2 ページ)
電通は、わが国の総広告費および媒体別、業種別の広告費を推定した「2016年 日本の広告費」を発表した。
電通は2017年2月23日、わが国の総広告費および媒体別、業種別の広告費を推定した「2016年(平成28年)日本の広告費」を発表した。2016年(1〜12月)の日本の総広告費は、6兆2880億円、前年比101.9%となり、5年連続で前年実績を上回った。
媒体別広告費では「マスコミ四媒体広告費」(衛星メディア関連を含む)は2兆8596億円で前年比99.6%。うち「テレビメディア広告費」(地上波テレビ+衛星メディア関連)は、1兆9657億円で同101.7%となった。新聞広告費は5431億円で同95.6%。前年に引き続き、年間を通して減少傾向だった。雑誌広告費は2223億円で同91.0%、ラジオ広告費は1285億円で同102.5%。インターネットでラジオが聴けるサービス「radiko.jp(ラジコ)」は、月間ユニークユーザー数およびプレミアム会員数が前年に引き続き堅調に推移。また、リアルタイム以外でもラジオ番組が聴けるタイムフリーサービスがスタート(2016年10月)し、利用が促進された。
「プロモーションメディア広告費」(屋外広告、交通広告、折込広告、DM、フリーペーパー・フリーマガジン、POP、電話帳広告、展示映像他)は、2兆1184億円で同98.9%。「マスコミ四媒体広告費」(衛星メディア関連を含む)を四半期別にみると、1〜3月期は同100.9%だったものの、4月以降の各四半期は前年を若干下回った。
一方、「インターネット広告費」は1兆3100億円で同113.0%。うち「インターネット広告媒体費」は1兆378億円で同112.9%と、媒体費のみで初めて1兆円を超えた。
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