オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン、認定NPO法人と共同でホームレス問題へ取り組み:クラウドファンディングで資金調達を開始
オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパンは認定NPO法人もやいと共同で、「ホームレス」を取り巻く問題について社会の関心を喚起するための取り組み「Homeless Bed Collection」を開始した。
外資系広告会社のオグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパンは2016年3月18日、ホームレス問題について取り組む認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい共同で、社会の関心を喚起するための取り組み「Homeless Bed Collection」を展開すると発表した。
具体的な取り組みとして、ホームレスの人々が普段寝ている場所をモチーフにしたベッドを制作。アスファルトのベッドやタイルのベッド、そして雑草をあしらったベッドなど、ホームレスの人々が生活している場所の素材を使用したベッドを制作し、より多くの人にこの問題に関心を持ってもらうことを狙う。
今回、この展示用のベッドを制作するための資金を調達に当たり、クラウドファンディングの仕組みを活用。3月18日よりクラウド・ファンディングのプラットフォームである「readyfor」にて募金を開始している(※)。集められた資金は全てベッド制作に充てられる。また、作成したベッドは4月以降に予定されている大型家具量販店でのイベントで展示する予定だ。
※本プロジェクトはNPO法人であるもやいではなく、プロジェクトそのものへの寄附となるため、税額控除は利用できない。
オグルヴィでは会社全体で「ソーシャルグッド」を掲げた活動を行っており、今回の取り組みもその一環となるもの。“今晩ベッドに入る前に、ベッドがない10,000人の事を思い出してください” のコピーを掲げ、インパクトのあるクリエイティブでホームレスの問題を強く訴え、広告会社ならではのやり方で社会貢献を目指す。制作したベッドを多くの人に触ってもらうなどして、その様子を撮影したバイラルムービーをオンライン上で公開するといった考えもあるようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 【連載】ちょっと気になるWebキャンペーン 第69回:住まい探しに訪れたところ、まさかの“スラム物件”を案内されて――TECHOが仕掛けた動画+ソーシャルグッド事例
米ニューヨークのアパートの一画にモデルルームがオープンした。この地に住まいを探しにやってきた人々がそこで目にした驚くべきものとは? - 出産・子育て支援のプロジェクトを開始:電子チラシを閲覧してソーシャルグッド――凸版印刷「Shufoo!」
電子チラシ「Shufoo!(シュフー)」が、ソーシャルグッドプラットフォーム「gooddo」と連携し、「出産・育児・子育て支援」のプロジェクトを開始する。 - Ogilvy & Mather @ Cannes 2013レポート:優れたクリエイティビティで世にインパクトを与えた受賞作品を振り返る
カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルで、155個のライオンを受賞したオグルヴィ。同社CCOのアジャブ・サムライ氏は、クリエイティブには効果が伴わなければならないと語り、優れた受賞作品をいくつかピックアップし紹介した。