連載
ネット広告は“リターゲティング無間地獄”からどう脱却するか?:アドテク業界の「どうなってるの?」に答える(2016年版)(1/2 ページ)
広告配信を最適化する一方、エンドユーザーには時に「うっとうしい」印象を与えかねないリターゲティング広告。問題解決の手段として期待される「データフィード」の可能性をMicroAd DFs取締役の井上茂樹氏が解説。
2011〜2014年ごろ、メディアの空き枠に広告を配信する「アドネットワーク」という手法に代わるものとして、DSPによる「リターゲティング」、すなわち広告主サイトに訪れたことのある(関心度が高いとみなされる)ユーザーに対して広告を配信する手法が流行しました。広告枠ではなくユーザーに価値を置いて入札するこの手法は、全てオートメーションで運用でき、かつ広告効果も良いという点が評価され、市場のシェアを圧倒的に伸ばしていきました。
しかし、DSPプレーヤーの増加によってリターゲティング配信が増え、1人のユーザーに何度も同じ広告が出てしまうということが目立つようになってきました。そのため、広告配信の回数を制限するなどの運用が必要となり、今ではオートメーションでは効果が出しにくく、広告主にとって工数の掛かる手法になりつつあります。
関連記事
- 徹底解説! DSP活用で広告効果を向上させるためのPDCA
- ネット広告でブランドコミュニケーションは無理!!(なのだろうか?)
- データフィード広告専業の新会社、マイクロアドが設立
- MicrosoftとSalesforceの提携強化、“本当のニュース”から見えること
もはや“オワコン”のリターゲティング、どう対策する?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.