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毎年叫ばれる「動画広告元年」は本当に来ているのか?:アドテク業界の「どうなってるの?」に答える(2016年版)(1/2 ページ)
マイクロアド執行役員で動画広告事業の責任者でもある西山明紀氏が、動画広告市場における現状の課題と2016年の課題展望について解説します。
「今年こそ動画広告元年」と毎年のようにいわれています。私はマイクロアドの役員を兼ねる前より、マイクロアドプラスという、デジタルに特化したマーケティングエージェンシーを運営していますが、お客さまとの商談でも動画広告の話題は多く、ニーズが高まっている感覚を肌で感じています。
なぜ、ここにきて動画広告市場が盛り上がり始めているか。これはまず動画自体の国内における流通量が爆発的に増加したことが大きく関わっています。
ネット環境が整う以前は、コンテンツとしての映像はテレビ番組や映画関連しかありませんでした。しかし、ネット環境が整備されスマートフォンやタブレットが大幅に普及した現在においては、あらゆるコンテンツが映像として表現され、いつでもどこでも視聴可能な「動画」として当たり前のように存在するようになったのです。
拡大する動画のロングテール
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