連載
ここが変だよ日本のモバイルUX、見落とされている一番重要なこととは?:【連載】ポスト「モバイルゲドン」のスマホサイト 第6回(1/2 ページ)
UX改善はUI改善だけでは終わりません。とりわけ日本においてUX改善に不足している視点とはどのようなものか、考えてみましょう。
皆さんは、UIとUXの違いはご存じでしょうか?
今から15年前ほどから、Webサイトにおいてユーザビリティの良しあしが問われるようになりました。UIとはUser Interface の略で、主にデザイン面におけるデザインパーツを含めた操作性において、より分かりやすく使いやすいように改善しようというアプローチです。ここ数年、技術の進歩もあり、UI改善のために簡易にA/Bテストができるサービスなども注目を集めています。
一方、UXはUser Experienceの略で、より良いユーザー体験を目指すアプローチです。デザインだけでなく、そのサイトとの出合いや使用後を含めた全体の満足度を高めていこうとするものです。この違いが少々分かりにくいかもしれませんが、デザインなどUIを含めたトータルの体験向上、すなわち「人間中心設計」がUXということになります。
記事関連
- モバイルが利用される“モーメント”を選び、“モバイルムーブメント”を起こす
- 日本の上位25%の小売業者ではモバイルからの売り上げが8割以上
- 博報堂、企業のスマホアプリ活用支援へ独自データベースを開発
- IT部門が嘆く「モバイル市場の変化に付いていけない」、解決策は?(TechTargetジャパン)
UIの改善だけでは足りない
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
第7回 モバイルが利用される“モーメント”を選び、“モバイルムーブメント”を起こす
今回はソーシャルメディアの拡散性を生かしたコミュニケーションを考察する。また、モバイルというコミュニケーションジャンルをさらに進化させる新たなコミュニケーションデバイス「ウェアラブル」についても少し触れる。日本の上位25%の小売業者ではモバイルからの売り上げが8割以上
Criteoがモバイルコマースの現状に関する第3四半期(7-9月)の調査結果を発表。日本における動向も明らかにした。博報堂、企業のスマホアプリ活用支援へ独自データベースを開発
博報堂は2015年11月25日、生活者のスマートフォンアプリ利用実態調査データとWeb上の行動データを格納した「App Planning Database」を開発した。IT部門が嘆く「モバイル市場の変化に付いていけない」、解決策は?(TechTargetジャパン)
モバイルの変化の速さに付いていけない――。そのようなIT部門を抱える組織は今後、後れを取ることになる。そうした現状を打破するにはどうしたらいいのだろうか。