米App Annie、日本を含む60カ国・20万アプリの利用状況データを提供開始:アプリ利用状況データ製品「Usage Intelligence」を正式にリリース
スマートフォンアプリ調査の米App Annie(アップアニー)は2015年5月7日、日本法人向けにアプリ利用状況データ製品「Usage Intelligence(ユーセージ・インテリジェンス)」の正式版をリリースし、これと同時にモバイルデータ調査会社の加Mobidiaを買収したことを発表した。
Mobidiaの買収により、同社で保持していた市場データが加わることになり、米App Annieは世界20億人のスマートフォンユーザーのアプリ利用動向に関し、これまで以上に深い洞察を提供することになるという。
また、本日より正式版がリリースされたUsage Intelligenceは、米国ストアのアプリデータを中心に、本年1月よりベータ版として提供されていたもの。今回の正式リリースに際し、Mobidiaのデータが格納されたことで調査対象市場は60カ国に拡大、世界最大のアプリ利用状況データベースとなった。
現在アプリ市場においては、自社アプリユーザーの動向については常時把握しているものの、他社のアプリ利用状況や市場全体の情報については「ブラックボックス」となっている。Usage Intelligenceは、モバイルアプリの普及率や、接触時間・回数・頻度などのエンゲージメント率、継続率などに関する推計データを提供し、競合アプリの分析や投資機会、広告収益の推計を支援するもの。また、類似アプリの新バージョンの影響などを定量化した比較検証や、アプリのライフサイクルの追跡、投資対効果の検証などを行うことで、アプリを中核としたビジネスモデルの立案をサポートする。
Mobidiaは、2012年より世界的なモバイルアプリの利用状況データを提供しているアプリ市場調査のパイオニア企業。米App Annieは今回の買収により、「ユーザーは、アプリの利用状況に関し、世界で最も包括的かつ詳細なデータを利用できるようになる」と述べている。
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