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第21回 Digital Disconnect(デジタル・ディスコネクト)の時代【連載】海外事例に学ぶマーケティングイノベーション

消費者が新しいテクノロジーや、チャネル、デバイスを取り入れるスピードと、企業がそのスピードに追いつき、それらを自社のサービスに適応する時間には大きなギャップがある。現在、消費者と企業の間には、いわゆる、Digital Disconnect(デジタル・ディスコネクト)が起きている。

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私達はまるで巨大な絵を構成する揃ったジグゾーパズルのピースようなものだ。ただし、私達はそのパズルを暗闇の中で行っている」(ヴィロニカ・ツガルヴァ)。――“We are like puzzle pieces who are perfectly suited to make a giant picture together, but we are assembling ourselves in the dark.” Vironika Tugaleva

 「デジタル」がビジネスのやり方を変えたのは間違いない。スマホやソーシャルネットワークは消費者の生活、コミュニケーション、情報や店などの検索方法を変えてしまった。しかし、消費者が新しいテクノロジーや、チャネル、デバイスを取り入れるスピードと、企業がそのスピードに追いつき、それらを自社のサービスに適応する時間には大きなギャップがある。現在、消費者と企業の間には、いわゆる、Digital Disconnect(デジタル・ディスコネクト)が起きているのである。

 US Deloitteの最新調査によると、デジタルマーケティングによるコンシューマとのインタラクションは、小売店での消費額1ドルに対し、36セントもの影響を及ぼしており、それは年間では1兆1千億ドルに換算される。2014年末までには、この数字は全小売店売り上げの50%、1兆5千億ドルに増大するだろう。にもかかわらず、多くの企業はいまだにデジタル時代以前のマーケティング戦略やマーケティングチャネルを採用している。

 この実態を把握するため、Russell Reynolds Associates(RRA)とOgilvyOneは、アジア・パシフィック(APAC)市場の業界リーダーを対象に、各々のデジタルに対するポジション、アプローチ、実施/導入状況について共同調査を行った。質問事項は広告、CRM、ソーシャル、Eコマース(Commerce@ogilvy)から人材/リソース、企業ガバナンスまで多岐にわたっている。

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