データマーケティング、成功へのトライアングルとコミュニケーションのこつ:データサイエンティストが軸(1/2 ページ)
データマーケティングを成功させるための、マーケティング、IT、データサイエンティストの三者間の役割と、コミュニケーションのポイントを紹介する。
もはやマーケティング業務にデータは不可欠となった現在、改めて問われているのが、マーケティング、ITという2つの部門間におけるコミュニケーションだ。昨今はこれに加え、新たにデータサイエンティストという職種/部門も誕生し、膨大なデータをめぐる三者間の役割やコミュニケーションの難しさが、改めて浮き彫りとなっている。
2014年3月12日、ClickZ.comに掲載された記事“Learning to Communicate: Marketing, IT, and Data Scientists”(「コミュニケーション法を学ぼう:マーケティング、IT、そしてデータサイエンティストの方々へ」)では、この三者間の役割と、コミュニケーションがどこでつまずきやすいのかが分かりやすく整理されている。
そもそも、なぜマーケティングにデータが必要なのか。それはマーケティング責任者やマーケティング部門の意思決定を効果的にサポートするためだ。またデータ収集や結合、分析、提示に関しては、さまざまな分野やメソドロジーが存在している。例えば重回帰分析やディシジョン/ツリーといった統計解析の手法もデータに関する専門分野と言えるし、また各種BIツールの使い方やデータマートの作成といった技術もメソドロジーの一部といえる。そして、こうしたデータから何を読み取り、どんな施策を打つか考えるのはマーケターの仕事だ。目的は同じだが、それぞれのデータに対するアプローチが異なるため、三者のコラボレーションは時に誤解や軋轢(あつれき)を生むことになる。
記事では、データマーケティングにおける各部門の役割を整理している。
1.IT部門:生データをトラッキング、収集、配信するテクノロジのプロフェッショナル集団
2.データサイエンティスト/データアナリスト:高度な統計技術と分析メソドロジー、ツールを適用し、データから意味を引き出す専門家集団
3.マーケティング責任者とそのチーム:ビジネススキルとクリエイティブスキルの両方を持つ意思決定者であり、収益向上の責任を持つ
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