ニュース
“9.11”をマーケティングに使ったAT&Tの誤算:不幸や悲劇には触れない
悲劇の日に、不謹慎なマーケティング活動を行ったのがAT&Tだ。Mashableに掲載された記事「ブランドの方々へ:ソーシャルメディア炎上を防ぐには」で、マーケティング活動における禁忌を探っていこう。
2001年9月11日。全世界に衝撃を与えたアメリカ同時多発テロ事件の日だ。米国では「Patriot Day」(愛国者の日)と呼ばれ、風化してはならない悲劇の記念日として制定されている。日本国内のニュースでも、黙祷を捧げるアメリカ市民の映像が流された。
この悲劇の日に、不謹慎なマーケティング活動を行ったのがAT&Tだ。同社がFacebookとTwitterに投稿した写真が「ひどすぎる」として、文字通り炎上してしまい、これにあわてたAT&Tが「投稿記事で不快な思いをした方々にお詫びいたします。投稿した写真は、9月11日の悲劇に遭われた方々に、ただ追悼の意を表明したつもりでした」と謝罪する事態に陥っている。2013年9月12日にMashableに掲載された記事“Dear Brands: Here's How to Avoid Screwing Up on Social Media”(「ブランドの方々へ:ソーシャルメディア炎上を防ぐには」)で、この事例からマーケティング活動における禁忌を探っていこう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ブログ、この10年――ステマ騒動が炙り出したブログの存在価値
ブログとは何なのか? 本格的な普及が始まった2003年以降の10年間の歩みを振り返った。先頃世間を騒がせたステルスマーケティング騒動は、当事者であるブロガーたちにとってもブログの存在価値を改めて考える契機となったようである。 - 第12回 ソーシャルメディアコミュニケーションで炎上を回避する〜アイスケース騒動2事例から考える〜
ソーシャルメディアアカウントを運営しているか否かにかかわらず、起こるときには起こります。それが「炎上」です。とはいえ、その備えは常に万全であるべきです。今回は「炎上」とPRの関係を考えます。 - 第9回 削除しようとしたとき炎上は始まる
2012年7月、ある電子書籍リーダーメーカーが炎上しました。この電子書籍リーダーメーカーはこれらの書き込みをまとめて削除してしまいます。おそらく書き込みさえ削除してしまえばシステム不備への不満も「削除」できると考えたのでしょう。しかし、そうはいきませんでした。 - SNSの企業利用でガイドラインを決めるのは誰? 策定のポイントは?
ソーシャルメディアを活用する企業がガイドラインを作成する際、どういう点に注意すればよいのか。企業として準備しておくべきガイドラインの作成方法や必須項目などのポイントをまとめた。