NTTデータが運営する共同利用型マーケティングサービスに群馬銀行が参加:7行目のユーザー
NTTデータは7月10日、同社が運営する地域金融機関向けの共同利用型マーケティングサービス「共同MCIFセンター」に群馬銀行が参加することを発表した。
共同MCIFセンターは、ユーザー銀行の各種取引データを始めとする多様なデータをマーケティングデータとして活用する「共同MCIFシステム」と、銀行の行員とマーケティング専門家が協同する「ナレッジ・ラボ」の2つで構成されている共同利用型マーケティングサービス。ビジネス環境の変化に伴い、各金融機関に個人顧客への対応力強化が求められる中、イベント・ベースド・マーケティング(EBM)の導入が進んでいる。しかし単独でこうしたシステムを導入するにはコスト/工数がかかる上、マーケティング専門家の確保が難しいという問題があった。
共同MCIFセンターは、こうした課題を解決するソリューション。EBMに基づき共同MCIFセンターで分析された情報を、各顧客チャネルシステムと連携させることで顧客ニーズやタイミング把握が容易になり、有効なセールスにつながるという。2013年6月現在、北海道銀行、横浜銀行、北越銀行、京都銀行、西日本シティ銀行の6行が利用している。7行目のユーザーとなる群馬銀行は個人リテール分野におけるマーケティング力強化を進めており、さらなる高度化を図ることを狙いとして2014年春のサービス開始を目指すという。
今後共同MCIFセンターでは、分析したマーケティング結果を、銀行のインターネットバンキングや営業店の営業支援システム、コンタクトセンター、ATMなどと連携できるソリューションを提供していく。特にネットバンキングシステムとの連携については、NTTデータが開発中の個人向けインターネットバンキングサービス「AnserParaSOL」との連携を目指し、インターネットバンキング利用ユーザーのマーケティング分析を実現していくという。
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