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データサイエンティストは本当に不足しているのか?――従来型のデータアナリストとの違いを考える:ポイントは「アジャイル」?
「21世紀で最もセクシー(魅力的)な職種」といわれているデータサイエンティスト。国内でも、最近はNHKのニュース番組で特集が組まれるほど注目されているが、その際に必ず出てくるのが「人材不足」という課題だ。
米国では、データサイエンティスト養成に向け、大学では新たに専攻が作られているが、日本国内ではまだこうした積極的な動きはない。ちなみに日本国内でデータサイエンティストと呼ばれている人々の人数は、米国の約10分の1といわれている。データサイエンティスト育成に向けては、理数系離れが進む国内よりも、数学や統計学を学んだ人材を求めて中国で採用している企業もあるほどだ。
さて、データサイエンティストとは何だろうか。現在、データサイエンティストが注目され始めた過渡期であり、明確な定義ではないものの、さまざまなニュースや論文を総合すると「企業の戦略策定や意思決定に向け、統計解析などの手法を用いてビッグデータから意味ある情報を引き出し、戦略シナリオを作る職種」といえるだろう。一見すると、従来「アナリスト」や「分析担当者」と呼ばれていた職種と、どこが違うのか分かりにくい。データサイエンティストの職種はどんなもので、人材不足にどのように対処すればいいのか。
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