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第2回 建物写真の使用とアイディアの盗用【連載】トラブルにならないための「ストックフォトの正しい使い方講座」(1/2 ページ)

本連載では、ストックフォトを利用するための正しいルールについて、実際に発生してしまった事故やトラブルの事例を紹介しながら詳しく解説する。第2回は建物が写っている写真を使用する場合の注意点と、他人の作品を参考にした場合の問題点について。

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 「第1回 ストックフォトの種類と人物写真」では、ストックフォトの種類とそれぞれの特徴について、そして、人物写真を使用する場合の注意点について述べました。人物写真を広告やWebサイトなどで使用する場合に最も注意しなくてはいけないポイントは、写っている人物がそういった使用についてあらかじめ同意しているのかどうか、すなわち肖像権を侵害していないかどうかという比較的シンプルなものです。

 ストックフォトとして流通している人物写真の多くは、あらかじめ撮影者であるカメラマンと被写体であるモデルさんとの間で「肖像権使用同意書(モデルリリース)」の取り交わしがされていますが、この部分をしっかり確認すると同時に、表現方法やテーマがモデルに不快感を与える内容でなければ、大抵の場合トラブルになることはありません。

 さて、今回のテーマは、ストックフォト業界や広告業界を長年悩ませている厄介者「建物写真」について解説したいと思います。皆さんは「なぜ建物写真がそんなに厄介なの?」と素朴な疑問を感じると思います。実は大変奥が深い問題を抱えているのです。

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