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「感性工学」で購買行動を解明するサービス「ULHINT」を開発、電通消費者の潜在意識を言語化

電通と電通マーケティングインサイトは11月21日、買い物客の潜在意識下での購入プロセスを読み解くことで販売促進を図る調査/分析サービス「ULHINT」を発表した。

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 ULHINTは「感性工学※1」の手法を用いて、買い物客が店舗の商品棚の前で潜在的に考えていることを把握するためのサービス。店頭で消費者に特殊なインタビューを行い、言語化できる意識と、言語では説明できない潜在意識の両方から、買い物客の意識変化や意思決定の心理を引き出し、買い物のプロセスを把握する。


「脳内会話」のプロセス

 ULHINTでは、情報処理(脳内会話)を発生させる情報(ニュース)を特定し、どのようなプロセスを経て選択に至ったかを解明するために、購買に至った理由をインタビューで聞きとる。情報処理(脳内会話)を読み解くためには、「何が人を動かし、購入の決定打になるのか」について仮説を構築する必要がある。そのため消費者ごとのそれまでの経験に、どんな情報(例:うなぎは冷え症/低血圧に効くなどの言葉)がインプットされると、どういう情報処理(脳内会話)や購入プロセス行動が生まれるのか、という観点から下表にある4種類の脳内会話の類型を定義し、仮説を構築する。


脳内会話の種類

 ULHINTは3段階のプロセスで構成されている。(1)クライアント企業が抱える販売促進上の課題やニーズに合わせ、買い物客の行動や意識を把握する実店舗での調査(調査インタビュー中心)。(2)消費者に購入までの心理的変容や行動に影響を与えた要因について書いてもらう日記調査。(3)課題解決に向けたコンサルティング/サービス。(1)(2)の分析により、食品、飲料、事務用品などのメーカーや流通関連の企業には、購買率の向上に資する状況分析や、商品、パッケージの改善、店頭コミュニケーションの改善といった施策提案を行う。

※1「感性工学」とは

人が情報を取り入れ、処理し、反応や行動につなげる非意識的な過程である「感性」を具体化することで課題解決法をデザインしていく考え方。

※2「脳内会話」とは

生活環境やこれまでの経験/体験などに反応して情報がやり取りされる脳内プロセスを言語化し、比喩的に表現した言葉。


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