連載
ユーザー視点で心理や行動変化を把握する「カスタマーアナリティクス」の進め方:【連載】「Adobe Analytics」を使いこなす 第4回(1/3 ページ)
今回はカスタマーアナリティクスに必要不可欠な、「独自指標」「独自セグメント」の選定や定義付けの仕方とその注意点について、具体例を交えながら紹介する。
Web解析では、アクセス解析ツールの標準機能として計測可能なページビュー(PV)やセッション訪問回数、直帰率などの指標を使用し、サイトのパフォーマンスを評価しているケースが多いだろう。カスタマーアナリティクス(独自指標×独自セグメントを利用した分析)では、既存指標だけではなく独自の指標を取得している。これを活用してユーザーの変化をウォッチし、さまざまなタイプのユーザーをセグメント化することで、自社が求めるユーザーの変化を細かく可視化することが可能だ。
例えばPVは誰にでも分かりやすく評価しやすい指標かもしれないが、PVだけでは自社が求めるユーザーの心理変化を測れない。また、PVとセグメントを掛け合わせて得られる情報も断片的で、タッチポイントからコンバージョンまでのユーザー行動を線で捉えることが難しい。このため、施策を決定するためのデータとして十分とはいえないケースが多々ある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 顧客体験がリードするビジネス:なぜ“マーケティング”だけでは足りないのか――「Adobe Experience Cloud」誕生の理由
「Adobe Summit 2017」で発表された新たな製品群「Adobe Experience Cloud」の目指すものとは何か。ITアナリストの冨永裕子氏が解説する。 - 「Adobe Summit 2017」レポート:「Adobe Sensei」はマーケティングをどう変える? 「Adobe Experience Cloud」におけるAIの位置付け
マーケティング基盤からエクスペリエンス基盤へ。新たに誕生した「Adobe Experience Cloud」における人工知能(AI)の役割とは? 「Adobe Summit 2017」を取材したITアナリストの冨永裕子氏が振り返る。 - 【連載】清水誠のWeb解析ストラテジー:第2回 メーカーサイトでもここまで分かる貢献度
ページビュー、ユーザー数、広告のビューやクリック数……。Webのアクセス解析で一般的なこれらの指標は果たして、あなたの会社の経営判断に寄与しているだろうか? 「清水誠のWeb解析ストラテジー」第2回では、製造業のサイトを例に、適切な意思決定を支援する指標の定義方法およびレポーティング方法を解説する。 - 【連載】清水誠のWeb解析ストラテジー:第1回 レポート分析のプロトタイピングで意思決定フローを作る
ページビュー、ユーザー数、広告のビューやクリック数……。Webのアクセス解析で一般的なこれらの指標は果たして、あなたの会社の経営判断に寄与しているだろうか? 「清水誠のWeb解析ストラテジー」第1回では、メディアサイトを例に、適切な意思決定を支援する指標の定義方法およびレポーティング方法を解説する。