お財布に相談してみた結果――2017年春の「消費」関連調査まとめ:週刊「調査のチカラ」
訪日外国人の旅行消費額に子育て世帯のゴールデンウイークの予算、クーポンの利用形態から世界のオンラインショッピング利用状況まで、人々の消費にまつわる調査データを集めました。
注目の調査
- 訪日外国人旅行消費、全体では続伸するも1人当たり支出は微減
- 子育てママのゴールデンウイークは「遠出せずに家でのんびり」
- 利用したクーポンのタイプ「紙」と「アプリ」はどちらが多い?
- 世界のEC利用状況はどうなっている?
クレジットカード決済や各種電子マネー、小売り店や飲食店のポイントプログラムなどが普及する中、財布の中身はますますにぎやかになってきています。だからといって、財布の分厚さに金銭価値が必ずしも比例しないのが悲しいところ。これをスリム化するために、スマホ決済やポイントカードのアプリ化なども進んでいるようですが、皆さんは使っていらっしゃいますか。今回は調査まとめサイト「調査のチカラ」の9万件超のストックから、生活者のお金の使い方に関連した調査データをピックアップしました。
訪日外国人旅行消費、全体では続伸するも1人当たり支出は微減
観光庁は、2016年の「訪日外国人消費動向調査」の結果を発表しました。訪日外国人全体の旅行消費額は3兆7476億円で、前年(3兆4771億円)に比べて7.8%増加しています。国籍・地域別に旅行消費額をみると、中国が1兆4754億円(構成比39.4%)と最も大きく、台湾が5245億円(同14.0%)、韓国が3577億円(同9.5%)、香港が2947億円(同7.9%)とアジア勢が続き、米国の2130億円(同5.7%)を上回っています。一方、1人当たり旅行支出額は15万5896円で、こちらは前年の17万6167円から11.5%減となりました。国籍・地域別ではオーストラリアが最も高く(24万7000円)で中国(23万2000円)、スペイン(22万4000円)と続く結果に。前年首位だった中国は1人当たり旅行支出が前年比18.4%減少し、調査対象の国籍・地域の中では最大の減少幅となりました。いわゆる「爆買い」ブームの陰りが、実際に数字に表れているようです。
子育てママのゴールデンウイークは「遠出せずに家でのんびり」
学研プラスが運営する小中学生向けプログラミングスクール「Gakken Tech Program」が、子どもを持つ30〜40代の女性を対象に「ゴールデンウイーク(GW)の過ごし方」に関するアンケートを実施しました。これによると、「ゴールデンウイークの子どもとの過ごし方」の1位は「家族団らん」、2位「ショッピング」、3位に「とくに予定はない/休みはない」という結果でした。連休は遠出せずにのんびり過ごしたいという子育てママの意向がうかがえますが、「家族全員でのゴールデンウイークの予算」を聞くと「1万〜3万円」(36.9%)が最多で「3〜5万円」(26.1%)と、6割以上の人が「1万〜5万円」と回答。アクティブに動きたくても先立つものがないというのが本当のところかもしれません。
利用したクーポンのタイプ「紙」と「アプリ」はどちらが多い?
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