アドフラウド対策で共同商品、インティメート・マージャーとインテグラル・アド・サイエンスが提供:見られない広告を排除し広告パフォーマンスを向上
インティメート・マージャーとインテグラル・アド・サイエンスは業務提携し、アドフラウド(不正広告)対策において共同商品の提供を開始したと発表した。
パブリックDMPサービスを提供するインティメート・マージャー(以下、IM)とデジタルメディアの品質評価および広告ベリフィケーション(検証)システムを提供するIntegral Ad Science(以下、IAS)日本法人のインテグラル・アド・サイエンスは業務提携に合意。2017年4月20日、両社の共同商品として「Audience Optimizer for Performance Powered by IAS」の提供を開始したと発表した。
これは、IASが保有する国際基準の不正インプレッション検知システムとIMが保有するオーディエンスデータおよび広告配信機能を相互に活用して、これまでは検知することができなかった不正なインプレッションを排除するもの。これにより、ユーザーごとの閲覧時間の蓄積が促され、広告パフォーマンスの向上が期待できるという。
bot(プログラム)で水増しされた無効なインプレッションによるアドフラウド(広告詐欺)対策、不適切なメディアへの広告配信の防止(ブランドセーフティ)、広告の視認性の確保(ビューアビリティ)が広告主の大きな課題になっている。
IASでは1日70億以上のインプレッション測定が可能なビッグデータモデルを構築し、広告の効果計測・検証、最適化、分析まで支援するサービスを提供。世界12カ国のトップ100社のうち80社が同社のサービスを利用し、うち25社は全てのデジタル広告キャンペーンの計測と改善にこれを利用しているという。
IMは月間4億UBという膨大なデータソースを保有し、国内DMP市場において売り上げ金額別でトップシェア(※1)を誇る。2015年10月にはこのデータを活用して広告効果を悪化させるインプレッション(クリック詐欺やbotによるインプレッション)をあぶり出し、媒体側で配信を除外可能にするサービス「IMフラウドバスター」を提供してきた。
※1. ITR「ITR Market View:マーケティング管理市場 2017」より
従来のアドフラウド対策との違い
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- インターネット広告に「透明性」を:「YouTube」広告のブランドセーフティレポートを提供――IASがGoogleと連携
Integral Ad ScienceはGoogleと協業し、「YouTube」上で展開される広告のブランドセーフティレポートを提供すると発表した。 - 「サーティファイド・ビューアビリティ・パートナー・プログラム」を日本でも開始:インターネット広告の透明性強化へ、電通グループが国内初のIAS認定パートナーに
インテグラル・アド・サイエンスは、媒体社、代理店、テクノロジーベンダーを対象とした「サーティファイド・ビューアビリティ・パートナー・プログラム」を日本でも開始すると発表した。 - 【連載】オムニチャネル時代のコミュニケーションの「ツボ」 第2回:「カゴ落ち防止」のつもりで“ネットストーカー”になっていないか?
「枠」から「人」へ。広告の効率的な配信ができるのはネットの強み。ECサイト事業者にとってアドテクを駆使した広告運用は欠かせませんが、実際、ユーザーの立場からすると……。 - テスト導入ではCPAが平均約20%改善:不正広告(アドフラウド)対策にサードパーティーデータを活用、インティメート・マージャーが新サービス
インティメート・マージャーは、不正広告(アドフラウド)への対策を可能にするアドフラウドソリューション「IM Fraudbuster(アイエム フラウドバスター)」をリリースした。